■■■■■2008年02月21日■■■■■

【その他の寫真】

20日、サッカーの東アジア選手権で中國(guó)は日本に0?1で敗戦。10年ぶりの勝利を目指した中國(guó)だったが、試合後は、代表チームとサッカー協(xié)會(huì)に対するサポーター達(dá)のやるせない不満だけが殘った。

この日、重慶のスタジアムに集まったのは3萬1000人のサッカーファン。3000人の警備員を配置して、萬一に備えたが、數(shù)千人のサポーターが試合後、シュプレッヒコールを挙げる一幕もあり、現(xiàn)場(chǎng)は一時(shí)、騒然としたようだ。インターネットメディア「新浪sina」が伝えた。

http://sports．sina．com．cn/n/2008-02-20/21523484049．shtml

この日、會(huì)場(chǎng)の貴賓席には中國(guó)サッカー協(xié)會(huì)の謝亜竜副會(huì)長(zhǎng)が座っていた。試合終了直前、中國(guó)の敗戦が濃厚になってきたとき、「謝亜竜、辭めろ」の聲が挙がり、それにスタジアムの観客全體が聲を合わせるという場(chǎng)面があったという。

試合終了後も「謝亜竜、辭めろ」「中國(guó)代表、解散しろ」の“シュプレッヒコール”は鳴り止まず、出口付近でも「大合唱」が起きていたそうだ。

この記事によると「その怒りは、明らかに、日本代表に向かうのではなく、ふがいない中國(guó)代表に向いていた」という。(なお、この點(diǎn)については、「日の丸が燃やされた」「日本への罵詈雑言があった」といった日本メディアの報(bào)道もあり、試合後の様子については情報(bào)がさまざまだ）

中國(guó)サッカー協(xié)會(huì)の謝亜竜副會(huì)長(zhǎng)は、中國(guó)のサッカー界において、最も影響力のある人物の一人。代表チームに対する不満など、度々、ファンの怒りの矛先が謝副會(huì)長(zhǎng)に向かうことが多い。

また、サポーターの聲の中には、少なからず「ベドロビッチ、辭めろ」の聲もあったそうだ。代表監(jiān)督のベトロビッチ氏については、その経験不足や指導(dǎo)力不足が度々指摘されている。21日付の新京報(bào)によると、現(xiàn)在、中國(guó)代表の“指揮権”は実質(zhì)的に五輪代表監(jiān)督を兼任するドゥイコビッチ総監(jiān)督が握っているそうだ。選手の一人の話を引用して、「練習(xí)メニューや戦術(shù)なども実質(zhì)的にはドゥイコビッチが決定しており、すでにチームは“ドゥイコビッチ”色になっている」としている。ベトロビッチ監(jiān)督とドゥイコビッチ総監(jiān)督との“両輪體制”には、以前から、疑問が投げかけられているが、今後、このあいまいな責(zé)任體制について、サポーター達(dá)の不満が激化するのは間違いないだろう。

今大會(huì)は、あくまでも親善試合に過ぎない。だが、強(qiáng)引なラフプレーの連続、そして日本との力の差が明らかとなった20日の試合は、中國(guó)のサッカーファンにとって「単なる親善試合」ではすまないものとなったようだ。

＜注：この文章は筆者の承諾を得て個(gè)人ブログから転載したものです＞（了）

■筆者プロフィール：朝倉(cāng)浩之

奈良県出身。同志社大學(xué)卒業(yè)後、民放テレビ局に入社。スポーツをメインにキャスター、ディレクターとしてスポーツ?ニュース?ドキュメンタリー等の制作?取材に関わる?，F(xiàn)在は中國(guó)にわたり、中國(guó)スポーツの取材、執(zhí)筆を行いつつ、北京の「今」をレポートする中國(guó)國(guó)際放送などの各種ラジオ番組などにも出演している。