人民網(wǎng)日本語版 2017年1月1日(日) 19時50分
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ここ數(shù)年、中國の読者が日本文學を語るときに、村上春樹と東野圭吾の名がよく挙がるようになってきている。
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ここ數(shù)年、中國の読者が日本文學を語るときに、村上春樹と東野圭吾の名がよく挙がるようになってきている。中國各都市の規(guī)模の大きい空港の書店の人気書籍コーナーから、地方都市の學校の入り口近くにある小さな書店にいたるまで、この二人の日本人作家の作品が常に並んでおり、日本文學ひいてはフィクション文學作品のヒットメーカーとなっている。大河網(wǎng)が伝えた。
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ヒットメーカーという共通の評判がある中で、村上春樹は反抗期の若者のように、ジャズのリズムの中で西洋現(xiàn)代文學に近いスタイルの作品を生み出している。一方で、登場人物の人間性を描くことに長けている東野圭吾は、日本文學の伝統(tǒng)的な審美性と実証に重點を置く推理ロジックという二重の影響を受ける中で新たな境地を切り開いており、推理小説と純文學の垣根を越えた作品をたびたび作り出している。東野が作品で描く「悪」はときに底知れぬ兇悪性を持つ存在となるが、「善」は、まるで真っ暗な部屋でいきなり全てのカーテンを開けて光を取り入れたかのような最高の溫もりを感じさせる存在となる。
中國の有名な學者の止庵氏は、「今から1000年前の作品である紫式部の長編小説『源氏物語』と清少納言の隨筆『枕草子』は、日本文學が目指す方向を定めた作品として変わらずに存在している」と指摘している。1929年10月、作家で翻訳家の謝六逸は「日本文學」のある巻で初めて「源氏物語」が本になった背景や作者について紹介しており、その概略を一帖ずつ解説した。2015年、中國人作家の周作人が翻訳した「枕草子」が重版され、多くの中國人読者から人気を集めた。このことは、中國で日本文學の普及が始まって80年近く経った今でも、日本文學の審美性を感じられる名作の人気が衰えていない事実を明らかにしている。
中國ではいまだに、夏目漱石、谷崎潤一郎、芥川龍之介、川端康成、太宰治、三島由紀夫などの明治維新後に登場した偉大な日本人作家たちのファンがたくさんいる。今年初めに、「日本の張愛玲(アイリーン?チャン)」と呼ばれた日本人作家の森茉莉の作品が初めて中國で中國語版が出版され、中國に紹介される日本文學が新たな節(jié)目を迎えた。また、同年、東野圭吾の作家デビュー30周年記念作品「ラプラスの魔女」が中國大陸部で発売され、中國における日本文學普及の歴史に新たな1ページが刻まれた。なぜなら同作品は中國で最も人気がある日本人作家が自分の今までの作品イメージを一新させる作品だったからだ。
翻訳作品を出版する磨鉄図書は、東野圭吾の「ラプラスの魔女」以外にも、日本の有名推理作家の湊かなえの「絶唱」、有名映畫監(jiān)督の巖井俊二と作家の乙一が手がけた「花とアリス殺人事件」、日本のファンタジー小説の巨匠である夢枕獏の著作であり、先ごろ中國人映畫監(jiān)督のチェン?カイコー(陳凱歌)によってリメイク映畫が撮影された「妖貓伝」の中國語版を立て続けに出版するという。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/YK)
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