2017年1月6日、正月三が日、東京?九段の靖國神社は多くの初詣客でにぎわった。その靖國神社には昨年12月29日、安倍晉三首相の米ハワイ?真珠灣訪問に同行した稲田朋美防衛(wèi)相が參拝した。帰國直後の參拝に中國、韓國は強(qiáng)く反発。歴史認(rèn)識をめぐる“負(fù)の連鎖”が依然として続いている。

中韓両國が首相や閣僚らの靖國參拝に反発するのは、東條英機(jī)元首相ら東京裁判で処刑された戦爭指導(dǎo)部7人が、戊辰戦爭から太平洋戦爭にかけての戦沒者と並んで「英霊」として祭られているためだ。公人の參拝は戦爭賛美につながるとみている。

稲田防衛(wèi)相の參拝後、中國外交部は北京の日本大使館公使を呼び、「厳正な申し入れ」をした。中國外交部の華春瑩報(bào)道官は「斷固として反対する」と述べた上で、「日本の侵略の歴史を美化する靖國神社を參拝したことは、日本の一部の人物の頑固な誤った歴史観を反映している。真珠灣（訪問）の『和解の旅』を大いなる皮肉にした」と批判。さらに、「侵略の歴史を正視し、深く反省し、歴史と未來に責(zé)任を負(fù)う態(tài)度で適切に対応するよう、日本の指導(dǎo)者に促す」とも語った。

韓國外務(wù)省も在韓日本大使館公使代理を呼んで抗議?！溉毡兢呜?zé)任ある政治家が過去の植民侵奪と侵略戦爭を美化し、戦爭犯罪者を合祀（ごうし）した靖國神社を參拝したことについて慨嘆を禁じ得ない」と批判する報(bào)道官論評を発表した。國防省も「深刻な憂慮と遺憾」を表明した。

真珠灣訪問翌日の參拝には米國も神経をとがらせ、國務(wù)省當(dāng)局者は「われわれは歴史問題には癒やしと和解を促進(jìn)して取り組むことが重要だと強(qiáng)調(diào)し続ける」と述べ、慎重な対応を求めた。閣僚の靖國訪問でコメントを出すのは異例という。

毎年8月15日の終戦記念日に靖國神社を參拝してきた稲田氏だが、昨年は「海外出張」を理由に見送った。そのことを國會で民進(jìn)黨の辻󠄀元清美議員から「政治信條に反するのではないか」と追及され、稲田氏は涙ぐんだ。その後も參拝に機(jī)會を探ってきたとみられるが、日本メディアによると、今回の參拝に関しては自民黨內(nèi)からも「せめて防衛(wèi)相在任中は我慢できないのか」と対外関係に憂慮する聲が上がったという。

安倍首相は15年8月の戦後70年談話で「あの戦爭には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負(fù)わせてはなりません」と強(qiáng)調(diào)?！袱筏贰ⅳ饯欷扦猡胜?、私たち日本人は、世代を超えて、過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません。謙虛な気持ちで、過去を受け継ぎ、未來へと引き渡す責(zé)任があります」と続けた。

米國との間の“戦後処理”は、昨年5月のオバマ米大統(tǒng)領(lǐng)の広島訪問と安倍首相の真珠灣訪問で終わった。安倍首相の在職期間は第一次政権分を含め現(xiàn)在、戦後4位。靖國參拝問題など歴史認(rèn)識に関する中韓両國とあつれきに、自らのリーダーシップで終止符を打てば、「大宰相」として名を殘すことにもなるが、相手方の事情もあり、無理な相談か。（編集/日向）