2017年1月4日、中國(guó)の王毅（ワン?イー）外相の今年最初の外遊をめぐり、米華字メディア?多維新聞は「日本と張り合い、さらに臺(tái)灣を震え上がらせる」と題する記事を掲載した。

中國(guó)外交部は3日、王外相が今月7日から12日にかけてマダガスカル、ザンビア、タンザニア、コンゴ、ナイジェリアを訪問すると発表した。発展途上國(guó)との関係強(qiáng)化は中國(guó)外交の基礎(chǔ)だ。中國(guó)の外相は20年以上にわたって毎年最初にアフリカを訪れており、今回の発表も予想できるものだった。ただ、アフリカに焦點(diǎn)を當(dāng)てて行動(dòng)している大國(guó)は中國(guó)だけではない。北東アジアで中國(guó)と主導(dǎo)的地位を爭(zhēng)う日本もアフリカに自身の優(yōu)位性を求めようとしている。

日本主導(dǎo)のアフリカ開発會(huì)議（TICAD）が昨年8月にケニアで開かれたことを挙げ、「日本政府が自らのアフリカ戦略を明確にした」とする分析もある。1966年以降の単純な援助提供とは異なり、安倍政府は防衛(wèi)、政治、経済の3つを一體化させる方針を明らかにしたのだ。安倍首相はアフリカで「質(zhì)の高いインフラ」をアピールし、投資件數(shù)で優(yōu)位を保つ中國(guó)に対抗しようとしたが、2015年の中國(guó)とアフリカとの貿(mào)易総額は日本?アフリカ間の7倍強(qiáng)のおよそ1790億ドル（約20兆8160億円）。また、日本は2018年までに300億ドル（約3兆4900億円）をアフリカに投資する方針を示したが、中國(guó)が2015年に打ち出した投資計(jì)畫は3年間で600億ドル（約6兆9800億円）だ。國(guó)連安全保障理事會(huì)の常任理事國(guó)入りを目指す日本がアフリカ諸國(guó)を味方に付けようとするのを警戒する動(dòng)きもある。王外相のアフリカ訪問は陣地防衛(wèi)戦略であり、日本に対抗するという具體的な表現(xiàn)でもあるのだ。

日本への対抗を示す以外に、この外遊でもう1つの効果が予想される。西アフリカの島國(guó)サントメ?プリンシペは昨年末に臺(tái)灣と斷交し、中國(guó)と國(guó)交を回復(fù)した。アフリカで臺(tái)灣と外交関係を持つ國(guó)はスワジランドとブルキナファソだけだ。このほか、ナイジェリアと南アフリカには「商務(wù)弁事処」があり、南アフリカの市長(zhǎng)は臺(tái)灣を訪問して非難を受けたばかり。王外相のナイジェリア訪問が臺(tái)灣を不安に陥れる可能性は大きい。（翻訳?編集/野谷）