2017年1月13日、ソウルの日本大使館前の従軍慰安婦を象徴する少女像が殘る中、釜山の総領(lǐng)事館前に新たに設(shè)置された少女像。二つの少女像の撤去を求め、日本政府が打ち出した駐韓大使の一時(shí)帰國などの対抗措置をめぐり、韓國主要紙の論調(diào)が大きく分かれた。そこには次期大統(tǒng)領(lǐng)選の構(gòu)図が色濃く投影している。

韓國最大の発行部數(shù)を誇る保守系の朝鮮日報(bào)は「大荒れ韓國外交、『親日か反日か』を問う前に代案を示せ」との社説を掲載。最大野黨の「共に民主黨」と前代表で次期大統(tǒng)領(lǐng)選の支持率トップを爭う文在寅氏批判を軸に、韓國を取り巻く狀況を論じた。

日韓関係については「大韓民國と日本は同じ自由民主主義の価値を共有し、経済分野では深い関係を結(jié)んでいるが、歴史問題で今なお根深い対立が続く非常に複雑な関係でもある」と前置き?！秆}雑な関係を『親日か反日か』といった単細(xì)胞的な観點(diǎn)からしか考えられないとなれば、冷靜かつ常に用意周到に立ち回る日本人と渡り合うことなど到底できない」と言及した。

その上で「共に民主黨」が15年末の日韓合意破棄を求めていることに觸れ、「本當(dāng)に可能か疑問であるのはもちろん、実行に移せば、國際社會(huì)において韓國が置かれるであろう立場や狀況についてどう考えているのか、まずは説明すべきだ。もしそうなれば、まず日本よりも米國が『韓國がまたゴールポストを移した』と批判してくるだろう」と訴えた。

文氏に関しては、國內(nèi)に「親日派」が存在するとの考え方を持っている、と指摘?！袱长欷?0?40年前の運(yùn)動(dòng)圏（左翼系の學(xué)生運(yùn)動(dòng)グループ）學(xué)生たちと同じレベルの認(rèn)識(shí)であり、このレベルの考え方で今の複雑かつ多面的なグローバル時(shí)代にどうやってこの國を?qū)Г长Δ趣工毪韦斫猡扦胜ぁ工趣筏啤⒋蠼y(tǒng)領(lǐng)としての資質(zhì)に疑問を投げ掛けた。

やはり保守系の中央日報(bào)は「釜山慰安婦少女像めぐる韓日葛藤、國益中心に解こう」との社説で、「日本政府はもう少し慎重に対応するのが望ましかった」としながらも、「われわれが忘れてはならないのは過去の清算も重要だが、外交関係で究極的な最高ラインは別にあるという點(diǎn)だ。それは國益だ。そのためには韓日関係も未來志向的に導(dǎo)くのが望ましい」と強(qiáng)調(diào)。さらに「大統(tǒng)領(lǐng)選挙の候補(bǔ)など政治家は今回の葛藤をあおってはならず、民族感情を大統(tǒng)領(lǐng)選挙戦略として悪用してもならない」と述べ、野黨側(cè)をけん制した。

これに対し、左派系のハンギョレ新聞は「市民の『少女像』に報(bào)復(fù)した日本の居直り」との社説で日本を非難?！干倥瘠卧O(shè)置が日本の責(zé)任回避と歴史無視に対する韓國市民の抗議であることを日本政府が分からないはずはないだろう。根本問題には目をつむり、少女像を撤去しろと言って超強(qiáng)硬報(bào)復(fù)行為をするのは、ざんげと正義を求める聲を力で押さえ付けようとすることに他ならない」と主張した。

その一方で、「日本に強(qiáng)硬措置の糸口を與えてしまった韓國政府の無責(zé)任かつ外交力欠落も指摘せざるをえない」と論難?！溉毡兢韦长Δ筏繌?qiáng)硬措置は、韓國で早期大統(tǒng)領(lǐng)選挙の可能性が高まるにつれ、次の政権で合意の再協(xié)議の動(dòng)きが起きることに備えてあらかじめクギを刺そうとする計(jì)算に基づいているとみられる」としている。（編集/日向）