■■■■■2008年02月27日■■■■■

【その他の寫真】

中國(guó)のバスケットボール界に衝撃…

米NBAのヒューストン?ロケッツで活躍する中國(guó)人選手、ヤオミンが左足の舟骨（足指の親指付け根のあたり）を疲労骨折していたことが分かった。27日早朝、ロケッツの公式ウェブページが伝えた。同発表によると、全治3?4か月。NBAの殘り試合は欠場(chǎng)することが確実となった。ヤオミンは今季もチームの主力として活躍しており、平均得點(diǎn)は22點(diǎn)。ここ最近はチームも12連勝と波に乗っていただけに、チームにとっても、痛いケガとなった。なお、ヤオミンが欠場(chǎng)したロケッツは26日も試合を行い、ウィザーズを94―69で下し、連勝を13に伸ばしている。

このニュースは、中國(guó)のバスケット関係者、ファンに大きな衝撃を與えるものとなった。NBAの殘り試合欠場(chǎng)はやむをえないとして、問題は8月の北京五輪。ヤオミンを中心としたチームで、五輪では上位進(jìn)出、できればメダルを、と意気込んでいただけに、思わぬ冷水を浴びせかけられた格好だ。

國(guó)家代表はすでに3月7日に招集され、その後、南の島?海南島でキャンプを張り、5月以降は歐米の強(qiáng)豪チームとの練習(xí)試合が組まれている。去年の練習(xí)試合も、ヤオミンがいるときといないときでは勝率に大きな差があり、中國(guó)代表は完全に「ヤオミン色」のチーム。ヤオミンがいなければ練習(xí)試合も意味がない…といわれるほど影響力の強(qiáng)い選手だけに、このケガは衝撃的である。

なお、27日の夜の定時(shí)ニュース「新聞聯(lián)播」では、ロケッツのチームドクターの「8月の北京五輪までには回復(fù)する」とのコメントを報(bào)道。また夕刊紙「法制晩報(bào)」は整形外科の専門家の話として「手術(shù)はせず、安靜にすべき。一般には全治3?5か月だが、これまでの癥例では2か月で回復(fù)した患者もいる」としている。同専門家は「西洋醫(yī)學(xué)と中醫(yī)學(xué)を組み合わせれば効果はテキメン」と楽観的な見方を示しているが、いずれにしても、「國(guó)家の英雄」の負(fù)傷、しかも時(shí)期が時(shí)期だけに、バスケット界のみならず、中國(guó)スポーツ界全體に與えるショックは、相當(dāng)大きい。

ヤオミン自身も、このケガに大きなショックを受けており、涙を浮かべながら「本當(dāng)につらい。みんな何も聲をかけてくれない。周りに誰(shuí)もいないようだ。この靜けさが本當(dāng)に怖い?！工葓?bào)道陣に語(yǔ)ったそうだ。

＜注：この文章は筆者の承諾を得て個(gè)人ブログから転載したものです＞

■筆者プロフィール：朝倉(cāng)浩之

奈良県出身。同志社大學(xué)卒業(yè)後、民放テレビ局に入社。スポーツをメインにキャスター、ディレクターとしてスポーツ?ニュース?ドキュメンタリー等の制作?取材に関わる?，F(xiàn)在は中國(guó)にわたり、中國(guó)スポーツの取材、執(zhí)筆を行いつつ、北京の「今」をレポートする中國(guó)國(guó)際放送などの各種ラジオ番組などにも出演している。