ソウルなどの空を覆うスモッグの原因をめぐり、中國(guó)と韓國(guó)の間で論爭(zhēng)が続いている。2019年1月4日現(xiàn)在、韓國(guó)側(cè)が「PM2．5などの大気汚染物質(zhì)は中國(guó)から來(lái)た」と主張しているのに対し、中國(guó)側(cè)は「汚染物質(zhì)の主な発生源は現(xiàn)地」などと反論?！复髿輿A染の責(zé)任論爭(zhēng)」はすっかり中韓両國(guó)間の冬の風(fēng)物詩(shī)の様相を見(jiàn)せている。

今回、論爭(zhēng)に火を付けたのは中國(guó)側(cè)だった。朝鮮日?qǐng)?bào)によると、中國(guó)政府?生態(tài)環(huán)境部の劉友賓報(bào)道官は昨年12月28日の記者會(huì)見(jiàn)で「韓國(guó)で検出されたPM2．5などの大気汚染物質(zhì)は中國(guó)から來(lái)た」とする韓國(guó)國(guó)內(nèi)の主張について、「ソウルのPM 2．5は主に現(xiàn)地で排出されたもの」と反論した。

報(bào)道官は「韓國(guó)における汚染物質(zhì)と中國(guó)のスモッグとの関係については幾つかの共有したい情報(bào)がある。これを通じて現(xiàn)狀に対する客観的な理解の一助にしたい」と言及。「公表された観測(cè)データによると、中國(guó)ではここ數(shù)年の間に大気汚染が大きく改善しているが、ソウルのPM2．5濃度はほぼ変化ないか、逆にやや悪化している」「大気汚染物質(zhì)の成分を分析したところ、PM2．5を悪化させる二酸化窒素の濃度は中國(guó)の北京や煙臺(tái)、大連などよりもソウルの方が毎年高い」などと強(qiáng)調(diào)した。

劉報(bào)道官はさらに「中國(guó)の専門家の分析によると、昨年11月6、7日にソウルでは深刻な大気汚染が発生したが、11月初めのこの時(shí)期に中國(guó)から韓國(guó)への大規(guī)模な大気の移動(dòng)はなかった」と説明。これらを根拠に報(bào)道官は「韓國(guó)の研究者も同じような結(jié)論に至ったとのニュースもある」とも指摘した。

これに対して韓國(guó)メディアは一斉に反論。KBSテレビは、「スモッグは中國(guó)から來(lái)ているとの韓國(guó)の抗議に対し、中國(guó)はこれまで『科學(xué)的研究を通して真相を探る』との中立的な立場(chǎng)だったが、今回、公に否定してきたことは、その背景に何があるのかに注目できる」と報(bào)じた。北京の韓國(guó)人情報(bào)筋によると、「中國(guó)はここ數(shù)年の大気改善で自信を深めており、今後も汚染物質(zhì)は中國(guó)からという説を否定する可能性がある」という。

世界日?qǐng)?bào)も北京の韓國(guó)人情報(bào)筋の言葉を引用しつつ、「煙臺(tái)や大連などの韓國(guó)に近い都市以外にも、中國(guó)のスモッグが韓國(guó)へ流れ著くルートは多くある」との見(jiàn)方を示した。

北京の韓國(guó)大使館関係者も「生態(tài)環(huán)境部報(bào)道官の主張は、中國(guó)に有利なデータばかりを都合良く切り貼りしたものだ」と主張した上、「米航空宇宙局（NASA）による、中國(guó)の大気汚染物質(zhì)が韓國(guó)に影響を及ぼしていることを裏付けるより普遍的な研究結(jié)果もある」と反発。同関係者は「最近、中國(guó)では大気汚染が大きく改善され、自信を持ったので、この問(wèn)題を公に取り上げ始めたようだ」とみている。（編集/日向）