米國のトランプ大統(tǒng)領(lǐng)は23日、環(huán)太平洋経済連攜協(xié)定（TPP）から離脫するとした大統(tǒng)領(lǐng)令に署名した。アナリストは、「これは米國の貿(mào)易政策が全く新しい時(shí)代に入ったことを意味する。未來のトランプ政権の貿(mào)易政策が國際協(xié)力から距離を置いたものになるかが各方面の注目點(diǎn)となっている」と話す。

▽トランプ大統(tǒng)領(lǐng)はなぜTPPを放棄したのか？

トランプ大統(tǒng)領(lǐng)がTPP離脫の大統(tǒng)領(lǐng)令に著名するのは選挙戦での公約であり、予想されたことだった。

2016年の米國大統(tǒng)領(lǐng)選挙は経済政策、貿(mào)易政策、移民政策に対する米國民の日々募る懸念を反映したものとなった。グローバル化と自由貿(mào)易は米國経済を成長させたが、國內(nèi)の製造業(yè)は不振に陥り、製造業(yè)で働く人々は十分な支援を受けられず、昨年の選挙では最終的に米國民の反グローバル化の潮流がわき起こることになった。

トランプ大統(tǒng)領(lǐng)は米國民が直面する経済的苦境は主に貿(mào)易と貿(mào)易協(xié)定によるものとの見方を示す。選挙戦ではTPPが米國の製造業(yè)に致命的な打撃をもたらすと述べ、就任初日に離脫すると表明していた。さらに大規(guī)模な地域貿(mào)易協(xié)定には今後署名せず、1対1の二國間貿(mào)易協(xié)定の交渉を重視するという姿勢も示していた。

▽米國のTPP離脫の意味は？

昨年2月、TPP交渉に參加する12カ國が協(xié)定文書に調(diào)印したが、TPPが正式に発効するには參加國の立法機(jī)関による承認(rèn)が必要だった?，F(xiàn)在、日本だけが國會での承認(rèn)手続きを終えている。

米戦略國際問題研究所のマシュー?グッドマン上級アドバイザーは、「TPPの関連條項(xiàng)は、発効には6カ國以上の立法機(jī)関の承認(rèn)が必要であるとするほか、これらの國の経済規(guī)模が全參加國の國內(nèi)総生産（GDP）合計(jì)の85％以上を占めなければならないとする。つまり、TPPの発効には米國と日本での承認(rèn)が不可欠だということだ」と話す。

ピーターソン國際経済研究所のゲイリー?ハフバウアー上級研究員は、「TPPはまだ発効していないが、米國の離脫にはシンボル的な意味合いがあり、米國とカナダやメキシコなどの貿(mào)易パートナーとの関係に重大な変化が起こるとみられる」と指摘する。

グッドマン上級アドバイザーは、「トランプ政権は多國間協(xié)定より二國間協(xié)定の方が米國の利益を保護(hù)することができると繰り返し強(qiáng)調(diào)してきた。ここからトランプ政権の貿(mào)易政策は米國のこれまでの貿(mào)易政策と全く異なったものになることがうかがえる。米國のTPP離脫は経済パートナーとして、また戦略的パートナーとしての米國の信頼性に極めて大きな損害を與えるものとなる」との見方を示す

▽今後、米國議會はどのような貿(mào)易政策を採用するか？

ホワイトハウスのスパイサー報(bào)道官は同日、「この大統(tǒng)領(lǐng)令への署名は米國の貿(mào)易政策が新たな時(shí)代に突入したことを示すものだ。トランプ政権は今後、米國の盟友やその他の國々と二國間貿(mào)易の機(jī)會を発掘していきたい」と述べた。

ホワイトハウスのサイトで明らかにされたトランプ政権の貿(mào)易戦略プランをみると、米國はTPPからの離脫後、北米自由貿(mào)易協(xié)定（NAFTA）の再交渉の推進(jìn)に力を傾けるとしている。トランプ大統(tǒng)領(lǐng)もこれに先だって、「カナダとメキシコ両國の首脳と會談し、NAFTAの再交渉について話し合う」と述べている

ホワイトハウスがこのほど発表したところでは、今後は貿(mào)易をめぐる法執(zhí)行（エンフォースメント）に力を入れるという。トランプ大統(tǒng)領(lǐng)も、「製造拠點(diǎn)を國外に移転させた米國企業(yè)には、高率の関稅を課す」としている。

主要な経済學(xué)者は、「トランプ大統(tǒng)領(lǐng)の貿(mào)易政策は、特に國外で製造し米國市場で製品を販売する企業(yè)に対し（高い）関稅をかけるといった恫喝的なやり方は米國の競爭力を弱めるものであり、米國と他國との貿(mào)易摩擦を増大させる可能性もある。世界銀行や國際通貨基金（IMF）を含む國際機(jī)関はどこも、保護(hù)貿(mào)易主義の臺頭などのリスクはグローバル経済の成長にとって脅威になるとの見方を示している」と述べる。

こうしたことから、TPP離脫は米國の貿(mào)易政策が國際協(xié)力から距離を置いたものになることを暗示していないか、未來のグローバル?yún)f(xié)力にどのような影響を與えるかといった點(diǎn)が、グローバル化時(shí)代の今、各國が特に関心を寄せる問題となっている。（提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/KS）