2008年2月27日、昨年世間を騒がせた「華南トラ」のねつ造寫真、先日発覚した「チベットカモシカ」のねつ造寫真に続き、新たな偽造寫真騒動(dòng)が中國のマスコミ界を落膽させている。人民日?qǐng)?bào)の報(bào)道。

【その他の寫真】

今月23日に受賞結(jié)果が発表された報(bào)道寫真のコンテスト「第16回?金のレンズ(金鏡頭)大賞」。最優(yōu)秀作品「なぜ家に帰らない？(為什麼不回家)」が、なんと寫真加工ソフト「フォトショップ」で作成された合成寫真だったことが判明した。不正が発覚したのは、作者本人の自主的申し出によるものだった。これにより、受賞資格は剝奪された。作者は杭州市の新聞?dòng)浾撙?、寫真は「誤って」応募してしまったものだとしている。寫真は司法関係のものらしい自動(dòng)車を追いかけて走る人たちをモチーフとしているが、その背景に、黒々とした雨雲(yún)が描き足されていた。

また、同コンテストに出品された「ヒマラヤの銃聲(喜瑪拉雅的槍聲)」という作品も、寫真説明文が事実と異なると確認(rèn)され、受賞資格が剝奪された。この作者は「世界報(bào)道寫真大賞」で受賞経験のある有名カメラマンだった。

さらに、最近「華賽賞」を受賞した作品「広場(chǎng)の鳩にワクチンを(広場(chǎng)鴿摂取禽流感疫苗)」にも、合成疑惑が持ち上がった。ハルビン日?qǐng)?bào)の記者である作者は23日、疑惑を否定したが、肝心のオリジナルデータを「消してしまった」と発言。この作品では、広場(chǎng)を飛び交う鳩の群れが「コピー＆ペースト」で作られたものと疑われている。

度重なる不祥事に、報(bào)道人としてのモラルを問う聲が噴出しているが、安く手軽に精巧な合成作品を作ることができる現(xiàn)狀に、コンテストの主催者たちも「ねつ造の撲滅は難しい」と頭を悩ませている。(翻訳?編集/愛玉)