田中 周 2017年1月31日(火) 5時(shí)50分
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中國(guó)人が大皿料理を直箸でつついていたり、「嫌い箸」と言われている箸の使い方をしていたりすると、行儀が悪いと思ってしまうことがあるでしょう。箸のマナーは、日本のものであって、グローバルスタンダードなルールではありません。
インド人がカレーを手で食べていても行儀が悪いと思う人は少ないでしょうし、それを真似ようとする人もいるでしょう。ヨーロッパ系の人が、握り壽司に箸を突き刺して食べていたとしても、行儀が悪いとは思わずに、単純に箸を上手に使えないのだろうと思うだけです。
しかしながら、中國(guó)人が大皿料理を直箸でつついていたり、「嫌い箸」と言われている箸の使い方をしていたりすると、行儀が悪いと思ってしまうことがあるでしょう。箸のマナーは、日本のものであって、グローバルスタンダードなルールではありません。同じ箸を使う人だからと言って、みんなそのマナーを守っているのだということではありません。
こんな感じで、見た目に大きく違うことに対しては、『違う』という認(rèn)識(shí)を前提に物事を考えるのに対し、見た目に大きく違わずに微妙に違うことの方が、違和感というか、気持ち悪さが強(qiáng)くなるのだと思います。
日本國(guó)內(nèi)であっても、例えば「雑煮」は、各地で汁の味付け、具材、餅の形狀や焼くか焼かないかというような細(xì)かい違いがあります。料理名は一緒でも自分が思っている雑煮と全く違う雑煮が出てくることがあります。出身地が違う同士が結(jié)婚をし、料理の味付けや、昔ながらの風(fēng)習(xí)というような、常識(shí)だと思っていたことの違いが原因で夫婦喧嘩になるという話も聞きます。
ましてや中國(guó)は外國(guó)です。日本とは違うことが多いのは當(dāng)たり前です。しかし顔つきが似ている、漢字を使うというような共通することが多いですし、仕事で対応する中國(guó)人の多くは日本語(yǔ)が話せることもあり、なかなか違うということに気づきにくいのではないかと思います。
違うということを前提に考えると、こちらも気が楽になります。違うから知らないのが當(dāng)然で、それを教えるところから始めれば、「何でこうなるんだろう」「何でこんなこともできないんだろう」と思ってイライラする必要はなくなります。思い込みによって、お互いの認(rèn)識(shí)がズレているのに気づかないまま業(yè)務(wù)が進(jìn)んでしまったことによるトラブルも防げるでしょう。
更に、日本人同士の配慮、気遣いといったものについて、特に口に出さずとも分かり合えるということがありますが、中國(guó)人に限らず外國(guó)人には通用しないと考えておいた方がいいでしょう。日本で當(dāng)たり前のことでも、外國(guó)人にはわかりません。そういう配慮をしたいのであれば、ちゃんとアピールをすることで、「こんなに気遣いをしているのに、リアクションがない」と、イラつくこともなくなります。
『違う』という認(rèn)識(shí)を常に持ち、その『違い』を埋める方法を考え対応をすれば、ストレスは溜まりませんし、仕事もスムーズに進(jìn)むことになるでしょう。
■筆者プロフィール:田中 周 (たなか しゅう)
1963年大阪府生まれ。メーカーの宣伝関係部署に勤務(wù)し、20年近く中華圏に対する広告、イベント、展示會(huì)等の施策を擔(dān)當(dāng)。出張した都市は30都市以上。対中國(guó)のビジネスを順調(diào)に進(jìn)めるための、ちょっとした気遣い、工夫の仕方、中國(guó)人との付き合い方をご紹介。
■筆者プロフィール:田中 周
1963年大阪府生まれ。メーカーの宣伝関係部署に勤務(wù)し、20年近く中華圏に対する広告、イベント、展示會(huì)等の施策を擔(dān)當(dāng)。出張した都市は30都市以上。専門分野は、この経験を踏まえた、対中國(guó)のビジネスを順調(diào)に進(jìn)めるための、ちょっとした気遣い、工夫の仕方、中國(guó)人との付き合い方をご紹介。
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