2017年1月31日、韓國?文化日?qǐng)?bào)によると、長崎県対馬市の観音寺から盜まれ、韓國に運(yùn)び込まれた仏像「観世音菩薩坐像」を本來の所有者である韓國?忠清南道瑞山市の浮石寺に引き渡すよう命じた裁判所の判決に対し、韓國の文化財(cái)界関係者から懸念の聲が出ている。

「観世音菩薩坐像」は12年に韓國に運(yùn)び込まれて以降、5年にわたって日本への返還をめぐる議論が行われてきた。韓國の大田地方裁判所が26日に「仏像は日本に略奪された文化財(cái)」との判斷を下し、本來の所有者である韓國の浮石寺へ引き渡すよう命じる判決を言い渡したことで、再び議論に火が付いた。今回の判決には日本も強(qiáng)く反発している。菅義偉官房長官は「今回の判決はまことに遺憾だ」との考えを示した。

ある文化財(cái)専門家は31日、「仏像の返還に賛成する聲も反対する聲も、どちらも愛國心から出たものと理解している。しかし、文化財(cái)の問題は大乗的な観點(diǎn)からアプローチしなければならない。特定の作品1點(diǎn)のために國外にある全ての文化財(cái)を失うという愚かな過ちを犯す可能性もある」と指摘した。別の文化財(cái)専門家も「このように解決すると、むしろ日本に免罪符を與えることになる。日本は他の盜難文化財(cái)の返還問題については責(zé)任を取らなくていいと考えるかもしれない」と指摘した。

韓國の國外所在文化財(cái)財(cái)団によると、昨年9月基準(zhǔn)で海外にある韓國の文化財(cái)は約16萬7000點(diǎn)で、そのうち約7萬點(diǎn)が日本にある。同財(cái)団のアン?フィジュン元理事長も、過去に「不法行為は國と時(shí)代に関わらず許してはいけないとの原則が重要だ。日本に返還する代わりに、韓國は『日本が不法に持ち去った韓國の文化財(cái)も還してほしい』と主張することができる」と指摘していた。

「観世音菩薩坐像」を保管する文化財(cái)庁は14年、検察の要請(qǐng)を受けて発表した報(bào)告書で「仏像は倭寇に略奪されたものである可能性が高いが、斷定することはできない」と明らかにした。そのため、今回の判決が出されると、韓國政府を代表する検察はすぐに控訴狀を提出。これに対し、浮石寺は「韓國政府が誰のために存在しているのか分からない」と批判し、「裁判所は賢明な判斷をした。日本が侵奪した文化財(cái)を取り戻す出発點(diǎn)にしたい」との考えを明らかにしている。

このニュースには韓國のネットユーザーから多數(shù)のコメントが寄せられ、「日本の専門家の意見かと思った」「韓國が還したらそこで終わり。日本が他の文化財(cái)を還してくれるわけがない」「日本政府は還す気がなく、韓國政府は取り戻す努力をしない。國民が動(dòng)くしかない」「オーバーな考え。外交下手な韓國はいつも怖がって失敗する」「盜まれたものは盜み返す。これ以外に方法はない」などの聲が多くの共感を得た。その他、「日本の方が管理がうまいから預(yù)かっていてもらおう」「仏像を別の國に移したら記録を殘す。それがないのなら盜まれたものということ」などの聲もあった。（翻訳?編集/堂本）