2017年2月3日、潘基文?前國(guó)連事務(wù)総長(zhǎng)が韓國(guó)の次期大統(tǒng)領(lǐng)選への出馬を斷念した。これにより、大統(tǒng)領(lǐng)レースは慰安婦問題に関する15年末の日韓合意の見直しを求める最大野黨「共に民主黨」の文在寅?前代表が有利になりそう。與黨「セヌリ黨」には衝撃が走り、黃教安?大統(tǒng)領(lǐng)権限代行首相を擔(dān)ぐ動(dòng)きもある。

聯(lián)合ニュースなどによると、潘氏は1日に急きょ記者會(huì)見?！缸苑证沃鲗?dǎo)で政治交代を成し遂げ、國(guó)家統(tǒng)合を?qū)g現(xiàn)するという純粋な気持ちを引っ込める。（政界の）一部の舊態(tài)依然とした、偏狹な利己主義的な態(tài)度にこの上なく失望した。こうした人々と一緒に歩むことは無意味だと判斷するに至った」などと不出馬の理由を語った。

潘氏は國(guó)連事務(wù)総長(zhǎng)の任期を昨年末で終え、1月12日に帰國(guó)。同氏を外交通商相に起用し、國(guó)連にも送り出した故盧武鉉大統(tǒng)領(lǐng)の墓地を訪問したり、死者?行方不明者304人を出した旅客船「セウォル號(hào)」の沈沒現(xiàn)場(chǎng)に近い港に出向いたりするなど、各地を精力的に回っていた。

しかし、支持が思うように広がらず、支持率でトップを走る文氏に差をつけられつつあった上、日韓合意を國(guó)連事務(wù)総長(zhǎng)として歓迎したことや、帰國(guó)後の行動(dòng)や発言などに対し、インターネットを中心に執(zhí)拗（しつよう）な批判が続いていた。さらに、米司法當(dāng)局が実弟を贈(zèng)賄未遂罪で起訴し、韓國(guó)政府に身柄の引き渡しを求めるなどの悪材料も重なっていた。

潘氏が大統(tǒng)領(lǐng)選から脫落したことで、有利に戦いを進(jìn)められる文氏だが、保守系のメディアからの風(fēng)當(dāng)たりも強(qiáng)い。朝鮮日?qǐng)?bào)は「韓國(guó)はみんな狂っている、まともではない」とのコラムを掲載。文氏を厳しく批判した。

この中で同紙は「文?前代表は大統(tǒng)領(lǐng)に最も近い人物だ。しかし、大統(tǒng)領(lǐng)というポストの重みから考えると、危なっかしく思う部分は一つや二つではない。公務(wù)員の雇用を80萬人分つくるという公約がそれだ。この構(gòu)想には『元祖』が存在する。デフォルト狀態(tài)に陥ったギリシャだ」と指摘。「古今東西、人類史において國(guó)が『自殺』する原因は共通している。利己主義とポピュリズムだ。非理性と大衆(zhòng)の暴走、近視眼的利己主義と魂なきエリートが、韓國(guó)を衰退の道へと引きずり込んでいる」などと言及した。

一方、目算が狂い文氏に対抗し得る有力候補(bǔ)を失った「セヌリ黨」が秋波を送っているのは、黃首相。聯(lián)合ニュースによると、世界日?qǐng)?bào)と調(diào)査會(huì)社のリサーチ?アンド?リサーチが1月30日に成人1011人を?qū)澫螭舜纹诖蠼y(tǒng)領(lǐng)選の有力候補(bǔ)の支持率を調(diào)査したところ、潘氏は13．1％にとどまったが、出馬宣言もしていない黃氏は8．3％の支持を得ている。（編集/日向）