八牧浩行 2017年2月16日(木) 5時(shí)20分
拡大
元駐中國大使の丹羽宇一郎?日中友好協(xié)會(huì)會(huì)長は、トランプ政権と中國との関係について、中國は事前に新政権の意向を察知し、対応しており、トランプ氏と中國は水面下で接觸していると指摘。取引は経済だけでなく政治の世界でもある、と強(qiáng)調(diào)した。
伊藤忠商事元社長?會(huì)長で元駐中國大使の丹羽宇一郎?日中友好協(xié)會(huì)會(huì)長はRecord Chinaのインタビューに応じ、トランプ政権と中國との関係について、中國は事前に新政権の意向を察知し、対応しており、トランプ氏と中國は水面下で接觸していると指摘。ディール(取引)は経済だけでなく政治の世界でもある、と強(qiáng)調(diào)した。
『<丹羽元駐中國大使インタビュー(1/3 )>「米國第一主義」掲げるトランプ大統(tǒng)領(lǐng)の保護(hù)主義?反移民政策は、建國の理念を破壊する』から続く。(聞き手?八牧浩行)
――トランプ氏は以前に対中強(qiáng)硬論を展開していましたが、大統(tǒng)領(lǐng)就任後は、中國の話はあまり出てきませんね。
中國は今はドルを売って人民元安を回避しており、トランプ氏の筆先(ひっさき)が弱まるのは當(dāng)然のことだ。中國は事前に(トランプ氏の意向を)察知し、対応している。トランプ氏と中國は水面下で多少の接觸があると思う。ディール(取引)は経済だけでなく、政治の世界でもある意味でディールがある。ここが弱いと思うところを突いてくる。交渉は皆そうだ。プーチンとの電話會(huì)談も英國が歐州で孤立するのをトランプが助けてやろうと言うのもディール。その代わり、(困ったら)助けてくれということでしょう。
――英國のメイ首相も中國もしたたかですね。
イギリスは大英帝國の伝統(tǒng)があり、外交には長けていますよ。
中國はまだ経験は淺いですが、米國など世界中で勉強(qiáng)した若者が多い。水面下で動(dòng)いていると思います。それに比較して日本の米國留學(xué)生は中國の17分の1。國內(nèi)の経済基盤が弱っているのを反映して減少している。
中國は建國100年の2049年に「中華民族萬歳」を描いてやっている。中國経済は山谷があって目下苦労しているが、世界中が苦境にある。
しかし、あれだけの大きな市場で経済成長をあれだけの率で達(dá)成するのは相當(dāng)なもの。
今までにどの國も経験したことがないことをやっている。あれだけ大きくなると簡単には動(dòng)かせない。重い舵を取っているので失敗もあるでしょう。でも潰れることはない。
――でも日本國內(nèi)には「嫌中本」「中國経済崩壊論」が溢れています。
中國が潰れたら日本が一番影響を受けます。日本は強(qiáng)くなればいいが、日本人が今のように、心が狹いままでは経済も伸びません。
――私は1987年に李鵬首相にインタビューしたことがありますが、當(dāng)時(shí)は日中関係が良くて中國トップも「日本に學(xué)びたい」という姿勢でした。ところが今日本は、中國を仮想敵國視して軍備増強(qiáng)しています。
(仮想敵國視は)愚の骨頂だと思う。日中は引っ越しのできない隣國で、歴史?文化も密接に絡(luò)んでおり、友好関係を強(qiáng)化しなければなりません。80年代後半は中國は小さく鷹揚(yáng)に構(gòu)えており、「日本に學(xué)べ」と言うことだった。日本の6分の1か7分の1だった経済規(guī)模が今や2倍以上になり、日本側(cè)に焦りが出ている。日本人は現(xiàn)実を直視しなければなりません。中國は人口も國土も日本の10倍以上ある。だからと言って卑屈になるわけにはいかない。冷靜に経済の実態(tài)を認(rèn)め合う必要がある。(続く)
<丹羽宇一郎氏プロフィール>
日中友好協(xié)會(huì)會(huì)長、グローバルビジネス學(xué)會(huì)會(huì)長、早稲田大特命教授
1939年愛知県生まれ。62年3月名古屋大學(xué)法學(xué)部卒業(yè)、同年4月伊藤忠商事入社、主に食料部門に攜わる。98年4月同社社長、2004年會(huì)長に就任。この間、経済財(cái)政諮問會(huì)議民間議員、地方分権改革推進(jìn)委員會(huì)委員長を務(wù)める。10年6月?12年12月駐中國大使。著書は「中國の大問題」「危機(jī)を突破する力」「人を育てよ」「人類と地球の大問題」「中國で考えた2050年の日本と中國―北京烈日決定版?「習(xí)近平はいったい何を考えているのか」など多數(shù)。
■筆者プロフィール:八牧浩行
1971年時(shí)事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務(wù)取締役編集局長等を歴任。この間、財(cái)界、大蔵省、日銀キャップを務(wù)めたほか、歐州、米國、アフリカ、中東、アジア諸國を取材。英國?サッチャー首相、中國?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會(huì)見。東京都日中友好協(xié)會(huì)特任顧問。時(shí)事総合研究所客員研究員。著?共著に「中國危機(jī)ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外國為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。
この記事のコメントを見る
八牧浩行
2017/2/13
2017/2/17
立石信雄
2017/2/12
Record China
2017/1/1
2015/9/18
ピックアップ
we`re
RecordChina
お問い合わせ
Record China?記事へのご意見?お問い合わせはこちら
業(yè)務(wù)提攜
Record Chinaへの業(yè)務(wù)提攜に関するお問い合わせはこちら
この記事のコメントを見る