2017年2月2日、臺(tái)灣のジャーナリスト?劉屏（リウ?ビン）氏は、中國時(shí)報(bào)に掲載した記事の中で「中國は多元化し、包容力を増している。臺(tái)灣はますます『一つの中國』から逃れられなくなっているのではないか？」と指摘した。

記事によると、メキシコで臺(tái)灣人経営者が殺害され、各方面に協(xié)力を要請(qǐng)しても得らなかった被害者の遺族が、駐メキシコ中國大使館に援助を求めたところ、犯人逮捕につながった。遺族は「これは中國と臺(tái)灣は本來1つだということです。海外で暮らす臺(tái)灣人に、いざという時(shí)は中國大使館が最も頼りになることを伝えたい」と話しており、これについて臺(tái)灣內(nèi)外で論議が起こっている。

劉氏は「肝心なのは、メキシコに駐在する中國と臺(tái)灣の機(jī)関のどちらがどれだけ貢獻(xiàn)したかということではなく、被害者家族が中國大使館に協(xié)力を依頼し、中國大使館はそれに応え、かつ効果があったということである。でなければ、『中國大使館が最も頼りになる』とは言わない」と述べた。

また、「中國當(dāng)局は海外に暮らす臺(tái)灣出身者の心をつかもうとしている。中國側(cè)は援助の手を差し伸べる時(shí)、『臺(tái)灣獨(dú)立支持か？』などと聞かない。臺(tái)灣側(cè)がますます狹量になっていくのに、中國側(cè)はますます寛容になってきている。これは統(tǒng)一に向けた戦いだと言ってよい。臺(tái)灣は中國の中に取り込まれつつあることを認(rèn)めないことはできるが」とした。

劉氏はさらに、「中國と臺(tái)灣の関係悪化などの要素が、舊東ドイツのような予想より早い解體を招く可能性がある。指導(dǎo)者が認(rèn)識(shí)を誤って政策が破綻し、社會(huì)內(nèi)部の対立が深刻になって民心が荒廃した時(shí)、一方が寛大な心で受け入れてくれたならば、もう一方が消滅してもおかしくはない」という臺(tái)灣在住の日本人作家?本田善彥氏の意見を紹介した。（翻訳?編集/橋本）