2017年2月7日、韓國?中央日報などによると、韓國で放送中のあるドラマをめぐり、韓國の法曹界で論爭が巻き起こっている。

問題となっているのは、1月下旬から放送が始まり、同時間帯の番組視聴率1位を獲得しているSBSのドラマ「被告人」。ここに脇役として登場する女性検事ヨ?ミンギョンのクリーンとは言えない経歴が物議を醸した。韓國の法學(xué)専門大學(xué)院（ロースクール）出身で29歳のヨ?ミンギョンは、ドラマの公式サイトで「父親の後ろ盾でロースクールに行き、おじの後ろ盾を得て法律事務(wù)所での経歴を積んだ落下傘（天下り）検事」と紹介されている。

韓國では09年に始まったロースクール制度、卒業(yè)生は従來の司法試験より通りやすいとも言われる弁護(hù)士試験（12年から実施）に合格すれば法曹人になれるというものだが、実は周辺で良くないうわさが絶えない。ヨ?ミンギョンのように、ロースクールを経て弁護(hù)士や検事になった人のうち、親族の影響力が働いたと疑われている事例が少なくないのだ。

こうした中でのヨ?ミンギョンのキャラクター設(shè)定にロースクール出身弁護(hù)士らがつくる「韓國法曹人協(xié)會」が反発、「ロースクールや法律事務(wù)所への不正入學(xué)?不正入所が可能であるかのごとく、またそれが一般的なことのように描かれている」として是正を求める文書をSBS側(cè)に通達(dá)した。

しかしこれに反発したのが従來の司法試験を経験した弁護(hù)士らの団體「大韓法曹人協(xié)會」だ。6日、「ロースクール出身の弁護(hù)士らによるテレビ局に対する表現(xiàn)の自由の侵害行為を糾弾」するとの聲明を発表、ドラマの中でのキャラクター設(shè)定は現(xiàn)実を反映したものだと主張した。

この記事に韓國のネットユーザーがコメントを寄せているが、ドラマの設(shè)定に理解を示す聲が多いようだ?！弗辚ⅴ辚匹）`があるね。現(xiàn)実を反映してるよ」「映畫やドラマは時代と現(xiàn)実を映す鏡だよ、ロースクール出身弁護(hù)士の皆さん？」「ロースクール出身者にどうしてそういうイメージがついたのか、考えてみて」「金のスプーン（韓國で財閥や権力者の子女などを指す）たちは被害妄想がひどいな」といった意見が並んだほか、「やっぱり司法試験は少なくとも公正だよ」「ロースクールを廃止して司法試験を続けるのが正しい」と、制度そのものに疑問を呈する聲もあった。（翻訳?編集/吉金）