■■■■■2008年03月01日 ■■■■■

【その他の寫(xiě)真】

五輪に向け…北京空港第3ターミナル攻略法！

北京空港の連日の大混雑が、これで少しは解消されるのだろうか…

北京五輪に向けた國(guó)家プロジェクトの一つとして建設(shè)が進(jìn)んでいた北京首都空港の第3ターミナルが29日、運(yùn)用を開(kāi)始した。総工費(fèi)は4000億円。総面積は100萬(wàn)平方メートルで、一つのターミナルとしては世界最大となる。3800mの滑走路を備え、運(yùn)行に関する情報(bào)、監(jiān)視體制、荷物の運(yùn)搬などで、世界最新鋭のシステムが導(dǎo)入されているそうだ。

これにより、1日の発著能力は現(xiàn)在の1000便から1800便に拡張され、全體で年間7600萬(wàn)人の旅客を扱える『マンモス空港』となった。

運(yùn)用初日の今日は、朝8：39に山東省の省都?済南からの山東航空SC1151が最初の著陸。前日から多くの記者陣が待機(jī)している中、「最初の旅客」王さん（女性）が國(guó)內(nèi)線(xiàn)の到著ロビーに出てきて、多くのフラッシュを浴びた。

乗客の一人、山東省ツーボ市に住む劉さんは「新ターミナルに降りることは、機(jī)內(nèi)で知った。(第3ターミナルは)天井が高く、開(kāi)放感があってきれい。最初に來(lái)ることができて、非常に光栄です?！工刃︻啢钦Z(yǔ)った。

北京空港の利用客は年々、急増しており、昨年は世界第9位の5300萬(wàn)人余りに達(dá)した。空港ロビーも連日大混雑で、ベンチが取り合いになるほど。はっきりいって、とてもではないが、北京五輪を迎えられるという狀態(tài)ではなかった。

今回、完成した第3ターミナルは、既存の第1、第2ターミナルとは數(shù)キロ離れた場(chǎng)所にあり、さながら獨(dú)立した空港のよう。両ターミナルは7分おきにシャトルバス(無(wú)料)が走っており、今日、私が計(jì)測(cè)したところ、15分ほどかかった。途中、少し車(chē)が混んでいたものの、基本的には、このくらいかかるとみていいだろう。ターミナルを間違えると、少々やっかいなことになる。乗り継ぎの場(chǎng)合を含めて、空港を利用する際は注意されたほうがいい。

ちなみに、3月26日以降、日本航空と全日空も第3ターミナルに移転する。北京からの帰國(guó)の際に、バスを利用した場(chǎng)合は、最初に到著するのが第3ターミナルとなる（2月29日現(xiàn)時(shí)點(diǎn)のルート）ので、気に留めておいてほしい。

さて、新築の第3ターミナルは、まだ今日時(shí)點(diǎn)で航空會(huì)社が6社しか入っていないこともあり（山東航空、四川航空、カンタス航空、ブリティッシュ航空、イスラエル航空、カタール航空）、乗客も少なく、北京の空港とは思えないほど？広々とした感じがした。

先ほどの王さんの話(huà)もあったように、天井が非常に高く、また前面がガラス張りになっていて、非常に開(kāi)放感のある空港となっている。

出発ロビーには、中華料理はもちろん、タイ料理や西洋料理のレストラン、またバーガーキング、ケンタッキーといったファーストフード店も入っていてグルメも楽しめる。また空港から出たところにはショッピングモールも開(kāi)設(shè)され（現(xiàn)在は、まだ開(kāi)店していない）、空港での時(shí)間つぶしは問(wèn)題なさそうだ(笑)。

空港に到著してからの交通アクセスは、今のところリムジンバスとタクシー。リムジンバスは、これまでの2つのターミナルと同じく、北京市內(nèi)各地6路線(xiàn)が15分?30分おきに出発しており16元（400円）。

また7月1日には、空港と、市內(nèi)一の交通拠點(diǎn)「東直門(mén)」を結(jié)ぶ空港鉄道が開(kāi)通する。列車(chē)は8分?12分おきに出発し、15分弱で市內(nèi)にアクセスできるようになるそうだ?，F(xiàn)在は、バスで1時(shí)間、渋滯に巻き込まれれば2時(shí)間以上かかることもある市內(nèi)へのアクセスがオリンピック前には大幅に改善されることになる。

北京五輪の際は、各國(guó)の選手、要人、観戦客らが最初に訪(fǎng)れるのが、この北京首都空港。いわば「北京の顔」といってもいい場(chǎng)所となる。第3ターミナル周辺の道路は、ただでさえ広い北京の道路をもう一回り広くしたようなものが出來(lái)た。少しでも、國(guó)際的なイメージを良くしていきたいという中國(guó)の切実な思いの表れだろう。

北京五輪に向けた國(guó)家重點(diǎn)プロジェクトが一つ一つ、形になっていく…そして、北京に住む私たちも、五輪が間近になってきたことをヒシヒシと実感する。今この時(shí)期に北京に滯在することの最大の醍醐味は、この“感覚”である。

＜注：この文章は筆者の承諾を得て個(gè)人ブログから転載したものです＞

■筆者プロフィール：朝倉(cāng)浩之

奈良県出身。同志社大學(xué)卒業(yè)後、民放テレビ局に入社。スポーツをメインにキャスター、ディレクターとしてスポーツ?ニュース?ドキュメンタリー等の制作?取材に関わる?，F(xiàn)在は中國(guó)にわたり、中國(guó)スポーツの取材、執(zhí)筆を行いつつ、北京の「今」をレポートする中國(guó)國(guó)際放送などの各種ラジオ番組などにも出演している。