2017年2月18日、中國(guó)のネット上に日本旅行で見(jiàn)かけたお地蔵さんについて考察する旅日記が掲載された。

日本でよく見(jiàn)かける小さな石造のお地蔵さん。胸のあたりには赤い前掛けをつけている。これは、亡くなった幼い子どもの霊の冥福を祈り、地蔵王菩薩の慈悲深い保護(hù)を得て苦痛から脫卻できることを願(yuàn)ってのことだという。毎回このお地蔵さんを見(jiàn)ると、不幸な若い両親の涙でぬれた顔を思い浮かべる。でも涙の背後には胸が張り裂けそうな悲しみではなく、靜かで落ち著きを払ったまなざしで、敬虔（けいけん）かつ篤信（とくしん）して子どもを委託する気持ちがあるのだ。

日本とは、確かに私たちとは異なる民族であり、日本人のこの世界に対する態(tài)度には奇妙な違いがある。私たちが容易に見(jiàn)逃しがちな小さなことを、日本人は決してなおざりにせず、私たちが恐れ多く感じることを、日本人は気軽にユーモアをもって表現(xiàn)するのだ。

地蔵菩薩は、中國(guó)仏教界の観音菩薩、文殊菩薩、普賢菩薩と並ぶ四大菩薩の一つであり、わが國(guó)の仏教徒の崇拝の対象であることを知っている必要がある。地蔵菩薩は普通、高所のお寺にあり、人々がひれ伏して崇める対象だ。日本のように道端にある地蔵菩薩を見(jiàn)たことがあるだろうか？でも私は、これが地蔵菩薩に対する不敬だとは思わない。日本人にとって地蔵菩薩とは、自分の家族のようであり、親しみ深く近づきやすい存在なのだ。（翻訳?編集/山中）