2008年3月9日、映畫「ラスト、コーション」でヒロインを演じたタン?ウェイ（湯唯）の出演CMが、中國國家?guī)诓ル娪半娨暰t局（広電総局）により放送を禁止された騒動で、「なぜ彼女だけ被害者に？」と疑問の聲が上がっている。臺灣のニュースサイト、聨合新聞網(wǎng)が伝えた。

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「ラスト、コーション」ではタン?ウェイが、日本軍に加擔した「漢奸」（売國奴）を愛してしまうヒロインを演じたため、歴史認識のずれや日本軍美化を懸念した措置ではないか？とも言われている。しかし、アン?リー監(jiān)督や、実際に「漢奸」を演じたトニー?レオン（梁朝偉）には何ら影響が見られず、広電総局からの公式な発表もされていないため、今回の措置には疑問の聲が多い。

聨合新聞網(wǎng)では、アン?リー監(jiān)督が北京五輪の蕓術(shù)顧問を務(wù)めているほか、スティーブン?スピルバーグ監(jiān)督が「ダルフール紛爭」に対する中國政府の態(tài)度を不満として、このほど蕓術(shù)顧問を辭退した事と併せて、事を荒立てないための配慮ではないか？としている。また、臺灣総統(tǒng)選を今月末に控え、臺灣を代表する著名人の同監(jiān)督への攻撃は、民進黨に攻撃のチャンスを與えかねない、という判斷も考えられるという。

さらに同サイトでは、トニー?レオンは「香港人」であり、中國側(cè)では爭いの種にしたくないのでは？と伝えている。最後に殘ったのは、中國大陸出身のタン?ウェイただ一人で、同サイトでは「非常に不公平」と今回の措置に懸念を示している。（翻訳?編集/Mathilda）