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北京五輪に向けた北京市內(nèi)の住民の『調(diào)査と管理』のため、先月22日から、「暫住証」の一斉點検が始まっている。資料寫真。
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■■■■■2008年03月12日■■■■■
【その他の寫真】
五輪に向けた『人口管理』…証明書めぐり行列つくる
北京五輪に向けた北京市內(nèi)の住民の『調(diào)査と管理』のため、先月22日から、「暫住証」の一斉點検が始まっている。
北京には、各地方から大勢の外來人口「外地人」が流入している。「中華人民共和國戸口登記條例」など関係法令によると、地方から北京にやってきて1か月以上滯在する16歳以上の國民は、北京に到著してから3日以內(nèi)に地域の派出所に屆け出て、「暫住証」を取得しなければならないことになっている。
だが、現(xiàn)実的には、何らかの調(diào)査がない限り、「暫住証」がないことによって不利益を受けることはあまりなく、これを取得せずに、北京で就學(xué)、就職している人たちが大勢いる。
また、この「暫住証」そのものが差別だとして、反対の聲も大きい。
だが、北京五輪を前にして、外來人口の把握と、その規(guī)制に乗り出そうとしている當(dāng)局は、先月22日から、各戸を個別に回るなどして、“一斉點検”を始めたのである。
ということで、市內(nèi)の各派出所には、これまで“無許可”で北京に居住していた地方からの人たちが暫住証の申請のために殺到。それぞれ専用の窓口まで作って対応しているが、それでも連日、派出所の前には長蛇の列が出來ている。特に「外地人」が多く居住する地域では、この行列がひどく、まだ日の昇る前の早朝から列を作る人まで出てくるなど、さながら五輪のチケットフィーバーを思わせるような狀況となっている。
ただ、これに乗じて、『悪巧み』を考える村が現(xiàn)れたと中國メディアが伝えた。
これは北京の北郊外、昌平區(qū)のある村の出來事。當(dāng)?shù)丐闻沙鏊扦?、暫住証を発行する際、各集落の「村委員會」が出す居住証明書を必要と定めた。
この証明書は、それぞれの集落の『村委員會』が発行する。ところが、ある村の『村委員會』の窓口には、「証明書が必要な者は、村の衛(wèi)生費(fèi)120元(1800円)を払うべし」という張り紙が貼られたそうだ。その村は、ここ最近、衛(wèi)生狀況が悪化。その理由について「多くの外來人口が流入したから」と村が考えたらしい。そこで、その當(dāng)事者である「外地人」に対して、1年分の『衛(wèi)生費(fèi)』を請求したというもの。実は、こういった『便乗徴収』を行っている村は一つ二つではないようなのだ。
だが、北京市公安局によると、そもそも、この『居住証明書』そのものが必要なく、住民は直接、派出所にいけば5元(75円)の手?jǐn)?shù)料で暫住証が作成できるということだ。これは明らかに根拠のない「便乗徴収」というわけ。
と、北京五輪を前に、いよいよ北京市內(nèi)も『人』に関する準(zhǔn)備が始まった。これまでは、インフラ建設(shè)などハード面での動きが目立ち、ただただ、その変化、発展の速さに驚いたものだが、この『人』に関する動きは、身近なところで起きるものだけに、非常に生々しい。今後、ビザ政策などにより、外國人に対する管理も強(qiáng)める動きも見えており、これは我々自身に大きく関わる問題となってくる。
北京五輪に向け、街が大きく動き出した…しかも生々しく…。この『暫住証』の一斉點検は、中國が國家の威信をかけて開く大イベントがいよいよ近づいてきたことをこれまでとは別の形で、感じさせる…そんな出來事だと思う。
<注:この文章は筆者の承諾を得て個人ブログから転載したものです>
■筆者プロフィール:朝倉浩之
奈良県出身。同志社大學(xué)卒業(yè)後、民放テレビ局に入社。スポーツをメインにキャスター、ディレクターとしてスポーツ?ニュース?ドキュメンタリー等の制作?取材に関わる?,F(xiàn)在は中國にわたり、中國スポーツの取材、執(zhí)筆を行いつつ、北京の「今」をレポートする中國國際放送などの各種ラジオ番組などにも出演している。
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