2008年3月13日、江蘇省南京市の公立幼稚園「第一実験幼稚園」の入り口には、老若男女による長(zhǎng)蛇の列ができていた。この行列は、次年度の入園枠を狙う保護(hù)者たちの行列だという。中國(guó)で「一人っ子政策」が施行されてからまもなく30年。たった1人の息子や孫のために、少しでもよい學(xué)校へ行かせたいという教育熱は、ついに幼稚園選びにまで及んでいる。

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事の発端は前日の12日、市內(nèi)の名門である同幼稚園で3月15日から入園募集を開始する、という情報(bào)が流れた。そこで幼稚園の入園を控える児童を持つ多數(shù)の保護(hù)者が、何としてでもわが子を入園させたい一心で、徹夜覚悟の行列を始めた。

第一実験幼稚園は公立で、今年の募集枠はたった70名。多くの保護(hù)者たちは、公立幼稚園のほうが私立幼稚園よりもレベルが高いと信じており、多少學(xué)費(fèi)が高くても、同幼稚園に子供を入園させたいと考えている。しかし同園の副園長(zhǎng)によると、実際のところ、カリキュラムはどの幼稚園でもほぼ同一のものを採(cǎi)用しており、施設(shè)や教師のレベルからも、幼稚園間の格差はほとんどないという。

そこで、幼稚園のスタッフが行列に並ぶ保護(hù)者たちに再三、行列をやめるように説得しても、保護(hù)者たちは「これは自発的に行っていること。萬(wàn)が一のことがあっても幼稚園に責(zé)任は問(wèn)わない」と頑として動(dòng)かない。雨の中、徹夜で並び続ける保護(hù)者たちは、それぞれ交代で食事を取ったり出勤したりしながら、一家総出で行列を続け、しまいには自主的に「整理番號(hào)」まで発行する始末。

明けて13日午後、ついに根負(fù)けした幼稚園側(cè)は、期日を繰り上げて入園募集を開始。長(zhǎng)らく待たせた保護(hù)者たちに豆乳やパンの差し入れまで行ったという。どこかの國(guó)の「お受験熱」に負(fù)けないこの名門校ブームは、ますます過(guò)熱する一方のようである。(翻訳?編集/愛玉)