2017年3月6日、デンマークのエスベン?ラーセン環(huán)境食料相が日本記者クラブで會(huì)見(jiàn)、クリーンエネルギーと経済成長(zhǎng)拡大の両立を達(dá)成しているデンマークの実態(tài)を説明。その上で、米國(guó)のトランプ大統(tǒng)領(lǐng)について、「地球溫暖化問(wèn)題ではデンマークとは一致しない意見(jiàn)を持った人だ」と指摘した。発言要旨は次の通り。

（地球溫暖化の原因となる二酸化炭素排出ガスの抑制を取りきめた「パリ協(xié)定」からの離脫を表明している）トランプ米大統(tǒng)領(lǐng)は、地球溫暖化問(wèn)題では（デンマークとは）一致しない。

70年代の初めの第一次石油ショック時(shí)、デンマークは中東からの石油に大きく依存していた。デンマーク政府は、國(guó)家の安全保障を考え、エネルギーを一つの地域だけに頼るのはよくないと當(dāng)時(shí)決斷した。今は気候変動(dòng)を抑えるためにクリーンエネルギーを重視している。

1970年代、グリーンエネルギーのデンマークからの輸出はゼロだったが，今は年500億ドルにも達(dá)し、EU加盟國(guó)の中で最も高水準(zhǔn)にある。しかもデンマークの「エコ?イノベーション指數(shù)」はは1位となっている。

全電力のうち、風(fēng)力が4割を占め、排水からの汚染が95％減少、溫暖化ガスは1990年當(dāng)時(shí)と比べ25％も減少した。工場(chǎng)廃水処理はエネルギーのプラットフォームなっており、排水から150％のエネルギーが生まれている。

デンマークではエネルギー消費(fèi)量が半減する中で経済成長(zhǎng)は2倍となった。背景には、経済活動(dòng)のエネルギー効率が上がり使用量を減らしたことや、エネルギー使用量よりもCO2排出量が顕著に減少するなど、クリーン化を成し遂げたことが挙げられる。

多くの食品、食料がメーカーや農(nóng)家、個(gè)人などから、まだ食べられるにもかかわらず、さまざまな理由で捨てられている。一方で、世界の発展途上國(guó)を中心に、十分な食事をとれない人々が多く存在するのも事実。そこで、廃棄される食品をなくす世界的な活動(dòng)を展開(kāi)したい。

「食料浪費(fèi)」は倫理道徳の問(wèn)題でもあり、その根絶に世界的規(guī)模で対処しなければならない。デンマーク政府は食料浪費(fèi)を減らすための様々な運(yùn)動(dòng)を展開(kāi)している。（八牧浩行）

■筆者プロフィール：八牧浩行

1971年時(shí)事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長(zhǎng)、常務(wù)取締役編集局長(zhǎng)等を歴任。この間、財(cái)界、大蔵省、日銀キャップを務(wù)めたほか、歐州、米國(guó)、アフリカ、中東、アジア諸國(guó)を取材。英國(guó)?サッチャー首相、中國(guó)?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會(huì)見(jiàn)。東京都日中友好協(xié)會(huì)特任顧問(wèn)。時(shí)事総合研究所客員研究員。著?共著に「中國(guó)危機(jī)ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外國(guó)為替ハンドブック」など。趣味はマラソン（フルマラソン12回完走＝東京マラソン4回）、ヴァイオリン演奏。