4月上旬の米中首脳會談、フロリダで開催=中國の対米投資?輸出自主規(guī)制発表へ=対北朝鮮でも新機軸―米中外交筋

八牧浩行    2017年3月16日(木) 5時20分

拡大

中國の習近平國家主席が4月上旬に訪米し、トランプ米大統(tǒng)領と會談するが、米中外交筋によると、會談場所はフロリダのトランプ氏の別荘となる見通しだ。中國の製造産業(yè)の対米投資と鉄鋼業(yè)などの輸出自主規(guī)制が発表される見込みという。資料寫真。

中國の習近平國家主席が4月上旬に訪米し、トランプ米大統(tǒng)領と會談するが、米中外交筋によると、會談場所はフロリダのトランプ氏の別荘となる見通しだ。

ティラーソン米國務長官が3月中旬に中國を訪問し、協(xié)議內(nèi)容を詰めるが、貿(mào)易?投資、北朝鮮など多岐にわたると見られる。トランプ大統(tǒng)領は親密ぶりを披露するため安倍首相との會談が行われたフロリダの別荘に招待する。

首脳會談で習主席は、トランプ大統(tǒng)領が主導する「米國経済拡大」への協(xié)力策を伝える。具體的には(1)インフラ増強へ投資拡大、(2)米國における雇用創(chuàng)出への中國の寄與、(3)対米輸出の自主規(guī)制―などとなる。同筋によると、會談後に中國の製造産業(yè)の対米投資と鉄鋼業(yè)などの輸出自主規(guī)制が発表される見込みという。

トランプ大統(tǒng)領、習主席ともに、米中関係が正常に機能していることや、複雑化する米中間を取り巻く懸念を共に管理していくことが可能であることを世界にアピールすることを狙っている。

中國には、共産黨大會を今秋に控えて、より早い時期に、対米関係を安定させたい意向がある。一方、「米國ファースト」を掲げ経済再建を主導するトランプ政権としても、経済面で中國からの譲歩を引き出したい狙いがある。

同筋によると、ミサイル実験や金正男氏暗殺で緊迫化している北朝鮮情勢も主要テーマとなり、新しい米中協(xié)力の道を探る。米中間の共通の目標に向けた密接な新機軸が打ち出される可能性もある。

世界最大の人口と消費市場を擁する中國には、GM、フォード、アップル、ボーイング、ウォルマートはじめ多くの米國企業(yè)が進出している。トランプ大統(tǒng)領としても中國から多くの好條件を引き出すことで「米國経済再建」につなげたい考えだ。さらに中國の華僑ネットワークなどを駆使した外交パワーは侮れない。同筋によると、毎年実施されている、米中閣僚と経済界トップが集結する「米中戦略的対話」も継続される予定という。(八牧浩行

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、歐州、米國、アフリカ、中東、アジア諸國を取材。英國?サッチャー首相、中國?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會見。東京都日中友好協(xié)會特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著?共著に「中國危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外國為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China?記事へのご意見?お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業(yè)務提攜

Record Chinaへの業(yè)務提攜に関するお問い合わせはこちら

業(yè)務提攜