韓國聯(lián)合ニュースによると、韓國最大野黨の「共に民主黨」は17日、米國のミサイル防衛(wèi)システム「THAAD」の韓國配備への反対をさらに強めた。共に民主黨の禹相虎院內(nèi)代表は、中國とロシアの同意を得るまでミサイル防衛(wèi)システムの配備を延期するべきだと表明した。韓國では近く大統(tǒng)領(lǐng)選が行われる。韓國はTHAAD問題において瀬戸際で踏みとどまり、より賢明な選択をすることができるのか否かに北東アジア各國、さらにはアジア全體が注目している。（文：薜可炎。人民日報海外版掲載）

■配備反対の聲は止まず

英ロイター通信の17日の報道によると、現(xiàn)在大統(tǒng)領(lǐng)選の最有力候補である文在寅氏の上級顧問?崔鍾勲氏は、THAAD配備の決定はあまりに雑であり、文氏が大統(tǒng)領(lǐng)に當(dāng)選した場合、配備問題を再考すると述べた。

THAAD配備を問題視している候補は文氏が初めてではない?，F(xiàn)在世論調(diào)査で3位の安哲秀氏は、THAAD配備の決定について政府は國民に詳しく説明するとともに、中國と協(xié)議するべきだと考えている。同氏の屬する「國民の黨」は、國會の同意を経ずにTHAAD配備を開始した政府の行為を違憲としている。

韓國民衆(zhòng)のTHAAD反対の聲も止まない。AFP通信の18日の報道によると同日、慶尚北道星州郡で韓國の民衆(zhòng)約2000人がTHAAD配備に抗議するデモを行った。今月初めにも民衆(zhòng)數(shù)百人がTHAAD配備地である星州郡のロッテのゴルフ場でデモを行った。

■當(dāng)初の考えと反対の結(jié)果に

韓國では樸槿恵氏が弾劾されて失腳したことを受け、5月9日に大統(tǒng)領(lǐng)選挙が行われる。樸氏の政治的失敗により、右翼政黨の候補者の勝算はほぼゼロだ。また、樸政権によるTHAAD配備協(xié)定調(diào)印も左翼勢力候補から問題視されている。中國政法大學(xué)國際政治學(xué)部長の李群英教授は本紙の取材に「左翼政黨は政治的主張において、朝鮮との関係緩和及び米中韓三カ國間で政治的バランスをとることを主張している」「次期大統(tǒng)領(lǐng)は就任後朝鮮、中國、米國、ロシアとの関係を調(diào)整するだろう」と指摘した。

経済的下降もTHAAD配備拒絶の要因だ。韓國商報の以前の報道によると、韓國の権威ある経済シンクタンクIBK経済研究所の報告は、THAADが韓國経済に大打撃を與えたことを示している。THAAD配備による韓國の経済的損失は約16兆9000億ウォンに達(dá)し、経済成長率は1．07ポイント低下。

THAADの韓國搬入に民衆(zhòng)も懸念を抱いている。AFP通信はデモ參加者が「THAADはいらない、平和がほしい」とのスローガンを高く掲げていたことを指摘した。彼らはTHAAD配備が民衆(zhòng)に安全をもたらすどころか、反対に現(xiàn)地が朝鮮の主要攻撃目標(biāo)になると考えている。民衆(zhòng)はまた、THAADシステムが強い放射線を発し、住民の健康を脅かすのではないかと疑問を抱いている。

■交渉再開こそが最善の策

共同通信社の以前の報道によると、THAADシステムはすでに今月7日韓國に到著。関係筋は、1、2カ月以內(nèi)に運用開始との見通しを示した。大統(tǒng)領(lǐng)選の日時はすでに決まっている。もしTHAAD配備が黃教安氏の大統(tǒng)領(lǐng)代行中に既成事実となった場合、新大統(tǒng)領(lǐng)は就任後THAADを停止または廃棄できるのだろうか。李群英氏は、THAADが予定通り配備を完了した場合、たとえ新大統(tǒng)領(lǐng)が狀況を一変させることを望んでも、THAAD廃止の直面する一連の手続き上の問題のため結(jié)果を変えることは困難だ。

「事実上、THAADの韓國搬入及び米韓が絶えず実施する大規(guī)模軍事演習(xí)は、中距離ミサイル発射によって応じるよう朝鮮を後押しするだけだ。したがって、朝韓問題解決の効果的手段では全くなく、反対に朝鮮半島の関係を悪循環(huán)に陥れるだけだ」と李氏は指摘した。

地域の平和?安定維持には雙方の共同努力が必要だ。朝韓が現(xiàn)在抱える問題の解決を望むなら、六カ國協(xié)議再開が最良かつ最も実効性ある手段だ。「関係各國が交渉のテーブルに戻り、平和的方法で朝韓問題を解決することを希望する。これは朝韓両國の未來だけでなく、北東アジア各國さらにはアジア全體の安全と発展にも関わるからだ」と李氏は語った。（提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/NA）