2017年3月22日、中國外交部の華春瑩（ホア?チュンイン）報道官は定例記者會見で、中國が南シナ海のスカボロー礁（中國名：黃巖島）に環(huán)境測定所を建設(shè)しようとしているとの報道について「誤報だ」と述べた。中國新聞網(wǎng)が伝えた。

華報道官は「中國が南シナ海の海洋生態(tài)環(huán)境保護(hù)を高度に重視しているという點は疑いの余地がない。だが黃巖島に環(huán)境測定所を建設(shè)しようとしているとの報道は誤りだ」と述べた。その上で「この問題における中國の立場は一貫して明確だ。中國はフィリピンとの関係を高度に重視し、現(xiàn)在の両國関係の良好な発展の情勢を大切にしており、健全で安定的かつ迅速な発展を引き続き促していく」と述べた。

スカボロー礁はフィリピンが伝統(tǒng)的な漁場としてきたが、中國が2012年から実効支配している。

中國海南省で南シナ海の諸島を管轄する三沙市の肖傑（シャオ?ジエ）市長は今月の全人代期間中、スカボロー礁に環(huán)境監(jiān)視用の建造物を建設(shè)する準(zhǔn)備作業(yè)を推進(jìn)すると明らかにした。

これを受け、フィリピンのドゥテルテ大統(tǒng)領(lǐng)は19日、「中國が進(jìn)めている構(gòu)造物建設(shè)を止めることはできない」とし、「私にどうしろというのか。中國に宣戦布告をしろとでも。（そうすれば）わが國は明日にも全ての軍隊と警察を失い、破壊された國となるだろう」と語り、國內(nèi)から批判の聲も出ていた。

フィリピンのアギレ法相は21日、中國に対し強(qiáng)い抗議を行うことを明らかにし、「われわれの抗議には強(qiáng)い証拠がある」と語った。大統(tǒng)領(lǐng)府のアベラ報道官も同日に聲明を出し、「紛爭のある海洋國境內(nèi)の主権と権利を守り保護(hù)するために必要な行動をとる」と述べた。（翻訳?編集/柳川）