2017年4月18日、北京青年報(bào)は「なぜ中國(guó)人観光客の海外での消費(fèi)額は米國(guó)の2倍なのか？」と題する記事を掲載した。

世界観光機(jī)関（UNWTO）の発表によると、2016年の中國(guó)人観光客の海外での消費(fèi)額は前年比12％増の2610億ドル（約28兆4900億円）に達(dá)した。5年連続の世界1位で、2桁成長(zhǎng)は13年連続。さらに米國(guó)人観光客（1220億ドル。約13兆3000億円）の2倍を超えたことも注目を集めた。同紙はこの點(diǎn)について「米國(guó)は消費(fèi)理念を最も備えた國(guó)の一つで、消費(fèi)によって経済を発展させることが得意な國(guó)。なぜ中國(guó)に追い抜かれたのだろう？」と疑問を呈し、その答えを次のようにつづっている。

同紙がまず挙げたのが中國(guó)の海外旅行ブームの過熱ぶりで、記事では「海外旅行者の數(shù)が急速に増えていることが消費(fèi)規(guī)模の拡大、影響力の強(qiáng)化につながった」と分析している。これによると、近年はシルバー世代も海外に目を向け始めており、「ようやく海外に來(lái)ることができたのだから家族や友人にお土産を買って帰り、“自身の充実”をアピールしたい」と考える人も多いようだ。

記事はさらに國(guó)內(nèi)で販売される商品の品質(zhì)面での不安、海外の商品に対する「崇拝」を指摘し、前者については「確かに海外の商品、特に製造大國(guó)の商品と國(guó)內(nèi)商品を比べた場(chǎng)合、品質(zhì)の面での差が存在する。コピー商品の問題も深刻だ」と説明。このほか、中國(guó)企業(yè)が生産する商品のブランド力についても「海外では同じ金額を出してより知名度の高いブランドの商品を買うことができる」と指摘する。

記事は「収入以上の買い物」「見えのための買い物」など合理性に欠ける行為も海外消費(fèi)を拡大させる原因の一つとした上で、國(guó)內(nèi)商品の知名度アップの必要性について再度言及。「中國(guó)人観光客の消費(fèi)額が米國(guó)の倍になったのは客観的に見れば中國(guó)の人口の多さ、海外旅行者の多さと関係があるが、これが唯一の原因ではない。中國(guó)企業(yè)の商品には海外商品のような知名度、影響力が欠けていて、特に一流ブランドが不足している。消費(fèi)の市場(chǎng)環(huán)境にも消費(fèi)者が安心できにくい一定の問題が存在する」と論じた。（翻訳?編集/野谷）