小坂 剛 2017年4月1日(土) 14時(shí)20分
拡大
先日、筆者は陳氏太極拳の教室の方々と中國武術(shù)愛好家の方々がどのように練習(xí)しているかということを見に、早朝の魯迅公園に出かけた。寫真は筆者撮影。
(1 / 3 枚)
先日、筆者は陳氏太極拳の教室の方々と中國武術(shù)愛好家の方々がどのように練習(xí)しているかということを見に、早朝の魯迅公園に出かけた。中高年の中國人が、それぞれのグループの旗を掲げ、その下で練習(xí)している姿が印象的であった。
【その他の寫真】
中國の一つのイメージとして、朝靄(あさもや)の中の公園で太極拳を練習(xí)する姿というのがあるだろう。健康や養(yǎng)生を考えて、高齢者が練習(xí)する風(fēng)景だ。実際、上海市內(nèi)の各所でその姿を見ることができる。前述の魯迅公園、人民広場、靜安公園、外灘などなど。筆者もその中で練習(xí)する一人なのだが、この景色は決してのどかな中國がもとになっているわけではない。
清末民初、アヘン戦爭以來上海は外國人勢力の租界化、植民地化を受け、中國自體も「東亜病夫」などと言われていたことは、ブルース?リーの映畫やジェット?リー、ドニー?イェンらが大活躍する映畫の中でも描かれている通りである。たとえば、ジェット?リーの演じた霍元甲が創(chuàng)設(shè)し、魯迅公園でも練習(xí)する精武體育會(huì)はこの時(shí)期に始まる。歐米列強(qiáng)の進(jìn)攻に対し、尚武精神が提唱され、さまざまな中國武術(shù)家たちが國民を鍛えるという目的のもと、武術(shù)の練習(xí)が盛んに行われ始めたのである。その影響で、公園で練習(xí)するグループが現(xiàn)れた。
もっとも、これ以前に義和拳や梅花拳を練習(xí)するグループが義和団事件を起こしており、その影響も大いにあるものと考えられる。
韓國が高高度防衛(wèi)ミサイル(THAAD)の配備を進(jìn)めたことで、中國國內(nèi)で韓國製品ボイコットなど反韓運(yùn)動(dòng)が展開されている。つい最近までは、反日の意識(shí)が強(qiáng)かったが、今では反韓國一色だ。タクシーの中で、日本人というと面倒なので韓國人だといっていたが、それが逆に煩わしさを生む狀況だ。
反日運(yùn)動(dòng)、反韓運(yùn)動(dòng)は同じ理屈で動(dòng)いているとみることができる。五四運(yùn)動(dòng)を曲解し、それこそが愛國主義的であると考える、いわば「創(chuàng)られた文化」が継承されている。そこに政府に不満を持った國民のガス抜きが加わる。結(jié)果、暴力的な行為が生まれる。
現(xiàn)在、エンターテインメントとして、リングにあがる中國武術(shù)家もいるにはいるが、大方の武闘派といわれる武術(shù)家はそれを求めない。中國武術(shù)の根本は自身の健康、家族、コミュニティを守るところから始まっているからだ。「武」という字が「戈」を「止」めることに由來していることからそれは明らかだ。
文化の継承、愛國主義の継承、それにはさまざまな形があるだろう。しかし、朝の公園から見る文化?愛國主義は自身や家族、コミュニティを守ることを目的とした、穏やかで健全なものだ。決して人を傷つけることを求めるものではない。傷つけることは文化ではなく、「強(qiáng)いことの証明」ではありえない。
■筆者プロフィール:小坂剛
1978年生まれ。東京大學(xué)大學(xué)院博士課程満期修了。専門は中國民間信仰と社會(huì)変動(dòng)。子どものころから中國の歴史に興味を持ち、大學(xué)院まで専攻は中國地域文化研究。大學(xué)院修了後は高校社會(huì)科教師として勤務(wù)。上海に新設(shè)校が開校された際、上海に移り、現(xiàn)在はインターナショナルスクールにて様々な國の子どもたちに接し海外の教育を?qū)Wびながら、文化交流活動(dòng)などをプロデュースしている。趣味は陳氏太極拳。
■筆者プロフィール:小坂 剛
この記事のコメントを見る
呂 厳
2017/3/8
Record China
2017/3/2
2017/2/9
ピックアップ
we`re
RecordChina
お問い合わせ
Record China?記事へのご意見?お問い合わせはこちら
業(yè)務(wù)提攜
Record Chinaへの業(yè)務(wù)提攜に関するお問い合わせはこちら
この記事のコメントを見る