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2月の金正男氏のクアラルンプールでの殺害事件から、20年前の韓國(guó)での出來(lái)事を思い出した。寫(xiě)真は北朝鮮。
2月の金正男氏のクアラルンプールでの殺害(北朝鮮?朝鮮民主主義人民共和國(guó)側(cè)は殺害された男性は、公民である金チョル氏との主張を崩していない)、相次ぐ飛翔體の発射に米韓合同軍事演習(xí)。核実験の兆候。トランプ大統(tǒng)領(lǐng)の発言とそれに応じる朝鮮中央テレビの報(bào)道も相まって朝鮮半島情勢(shì)は緊張の様相を見(jiàn)せている。
クアラルンプールでの殺害事件から、20年前の韓國(guó)での出來(lái)事を思い出した。97年2月、私はソウルの大學(xué)に短期留學(xué)していた。そこに突然飛び込んできたのが黃長(zhǎng)[火華]氏の亡命のニュース。當(dāng)時(shí)、朝鮮労働黨書(shū)記であり金日成主席、金正日総書(shū)記の側(cè)近中の側(cè)近だった彼は脫北者の中で現(xiàn)在でも最高位の人物といえる。
続いて発生したのが韓國(guó)に亡命していた李韓永氏の殺害。李氏は金正男氏の従兄にあたる。この事件を境にソウルの風(fēng)景が一変した。警官の數(shù)が急増し、地下鉄の駅には私服姿の目つきの鋭い男たちが幾人も立った。
私は日本大使館に非常時(shí)の脫出ルートを問(wèn)い合わせ、ソウル市內(nèi)のいくつかの新聞社やテレビ局を訪ね情報(bào)を集めて回った。さらにこんなニュースも入って來(lái)た。
2月21日崔光人民武力部長(zhǎng)死去
2月27日金光鎮(zhèn)人民武力部第一副部長(zhǎng)死去
亡命、殺害、朝鮮人民軍首脳の相次ぐ死去。恩師と「日本に早く帰りたい」と話していたことを思い出す。さらに金正日総書(shū)記の體制は始まったばかりで、厳しい経済難の話も伝わって來(lái)た。90年代後半は「苦難の行軍」時(shí)代と呼ばれ多くの餓死者も出たとされる時(shí)期。在日朝鮮人の方も、現(xiàn)地で會(huì)う案內(nèi)員もこの時(shí)期のことについては「あの時(shí)期は本當(dāng)に苦しかった」と認(rèn)める。
率直に言ってその時(shí)、北朝鮮の體制が今日まで続くとは思っていなかった。數(shù)年のうちに體制は崩壊するであろうと見(jiàn)ていた。だが今も體制は続いている。世紀(jì)を超え、金正日総書(shū)記が死去しても、厳しい経済制裁を敷かれても、大使館員が亡命しても、政府高官や軍高官の粛清が噂されてもだ。
突飛な例えかも知れないが、北朝鮮早期崩壊論は「閉店セール」に似ている。もちろん戦爭(zhēng)やクーデターなどへの備えも萬(wàn)全を期す必要があるが、同時(shí)に交渉交流を行う努力、北朝鮮に対しての観測(cè)気球を上げ続ける努力も必要だ。「明日には閉店するから、相手にしてもしょうがない」とすべてを遮斷するのはおかしい。
20年前の冬に相次いだ事件の記憶。決定的な衝突が回避されたあとにも、備える必要があるのではないか。
■筆者プロフィール:北岡裕
76年生まれ。東京在住。過(guò)去5回の訪朝経験を持つ。主な著作に「新聞?テレビが伝えなかった北朝鮮」。コラムを多數(shù)執(zhí)筆しており、朝鮮総連の機(jī)関紙「朝鮮新報(bào)」では異例の日本人の連載で話題を呼ぶ。講演や大學(xué)での特別講師、トークライブの経験も。
■筆者プロフィール:北岡 裕
1976年生まれ、現(xiàn)在東京在住。韓國(guó)留學(xué)後、2004、10、13、15、16年と訪朝。一般財(cái)団法人霞山會(huì)HPと広報(bào)誌「Think Asia」、週刊誌週刊金曜日、SPA!などにコラムを多數(shù)執(zhí)筆。朝鮮総連の機(jī)関紙「朝鮮新報(bào)」でコラム「Strangers in Pyongyang」を連載。異例の日本人の連載は在日朝鮮人社會(huì)でも笑いと話題を呼ぶ。一般社団法人「內(nèi)外情勢(shì)調(diào)査會(huì)」での講演や大學(xué)での特別講師、トークライブの経験も。過(guò)去5回の訪朝経験と北朝鮮音楽への関心を軸に、現(xiàn)地の人との會(huì)話や笑えるエピソードを中心に今までとは違う北朝鮮像を伝えることに日々奮闘している。著書(shū)に「新聞?テレビが伝えなかった北朝鮮」(角川書(shū)店?共著)。
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