日本僑報(bào)社 2017年4月8日(土) 13時(shí)50分
拡大
日本の漫畫(huà)やアニメがきっかけで日本を好きになる中國(guó)人は多いが、山東政法學(xué)院の劉安さんは子どもの頃、日本人が描いたとは知らずに夢(mèng)中になっていたそうだ。自身と日本の漫畫(huà)、將來(lái)の目標(biāo)について、作文につづっている。寫(xiě)真は聖闘士星矢のフィギュア。
(1 / 2 枚)
日本の漫畫(huà)やアニメがきっかけで日本を好きになる中國(guó)人は多いが、山東政法學(xué)院の劉安さんは子どもの頃、日本人が描いたとは知らずに日本の漫畫(huà)に夢(mèng)中になっていたそうだ。自身と日本の漫畫(huà)、そして將來(lái)の目標(biāo)について、作文に次のようにつづっている。
【その他の寫(xiě)真】
「ペガサス流星拳!」と叫びながら敵をすべて倒す――。僕の一番好きな漫畫(huà)のシーンだ。小學(xué)校4年生のあの頃はいつも仲間たちと一緒に漫畫(huà)の主人公を演じて模擬対戦をやっていた。僕はいつも主人公「星矢」の役で、女の子を守って必殺技で敵を倒す。その瞬間がとても楽しかった。
しかし、ある日、同級(jí)生に「お前のヒーローは日本人が作ったものだよ」と言われた。祖父には「戦爭(zhēng)で日本人は俺たちの同胞を殺し、物を奪った最低の連中だ」と言われ続けて育てられた。正義の味方であるはずの僕の憧れは、「悪」そのものだったのだ。僕の世界は一瞬で、崩れてしまった。信じていた人に裏切られたような気持ちになり、その漫畫(huà)をすべて箱に封印した。
それから3カ月が経ったある日、僕らの學(xué)校にひとりの転校生がやってきた。華奢な體に、漆黒のロングヘア。僕が読み続けた漫畫(huà)の主人公が、生命を懸けて守ってきた女の子のようだった。日本の漫畫(huà)は封印したはずなのに、僕は罪悪感を感じながらも、その漫畫(huà)のことを考えずにはいられなかった。
擔(dān)任の先生はこの転校生を「父親が中國(guó)人で母親が日本人だ」と僕らに紹介した。小さな體の中に二種類(lèi)の血が流れている。この奇妙な存在をどう扱えばいいのか全くわからなくて僕は困っていたが、彼女はもうすっかりクラスの中心になっていた。
彼女は僕にも優(yōu)しい聲で挨拶した。中國(guó)語(yǔ)で挨拶されたのに、僕は緊張しすぎて思わず、日本語(yǔ)で「こんにちは」と返した。テレビドラマに出てきた日本兵から覚えた日本語(yǔ)だった。その日本語(yǔ)のお陰で、彼女と友達(dá)になった。僕の中の日本に対する矛盾の渦は消えたわけではないが、転校生と親しくなるにつれ、日本嫌いの心は薄れていった。(続く)(編集/北田)
※本文は、第十二回中國(guó)人の日本語(yǔ)作文コンクール受賞作品集「訪日中國(guó)人『爆買(mǎi)い』以外にできること」(段躍中編、日本僑報(bào)社、2016年)より、劉安さん(山東政法學(xué)院)の作品「『日本大嫌い君』と日本人転校生」を編集したものです。文中の表現(xiàn)は基本的に原文のまま記載しています。なお、作文は日本僑報(bào)社の許可を得て掲載しています。
この記事のコメントを見(jiàn)る
日本僑報(bào)社
2017/4/8
2016/4/2
2016/4/27
2016/4/30
2016/5/1
ピックアップ
we`re
RecordChina
お問(wèn)い合わせ
Record China?記事へのご意見(jiàn)?お問(wèn)い合わせはこちら
業(yè)務(wù)提攜
Record Chinaへの業(yè)務(wù)提攜に関するお問(wèn)い合わせはこちら
この記事のコメントを見(jiàn)る