2017年4月7日、トランプ米大統(tǒng)領(lǐng)と中國の習(xí)近平國家主席は、米フロリダでの2日間にわたる初の會談を終えた。（1）相互尊重を基礎(chǔ)に違いをコントロールし、協(xié)力分野を拡大する（2）北朝鮮の核計畫が深刻な段階に入ったとの認(rèn)識を共有、核放棄に向けた協(xié)力を強(qiáng)化する（3）米國の対中貿(mào)易赤字の是正に向け、100日計畫を策定する（4）外交?安全保障、経済など4分野の対話メカニズムを新設(shè)する―などで合意した。

會談でトランプ氏は「習(xí)主席と良好な関係を構(gòu)築し、米中関係をさらに発展させたい。我々は多くの問題を解決することができる」と表明。習(xí)氏も「米中関係は前進(jìn)させるべき千の理由があり、壊していい理由は一つもない。友好関係を安定的に発展させていきたい」と応じた。

新華社通信によると、トランプ氏は習(xí)氏による年內(nèi)の公式訪中の招請を受け入れた。ロイター通信によるとトランプ氏は「初會談で米中2國間の関係は前進(jìn)した。習(xí)氏との関係は傑出している」と語った。習(xí)氏は貿(mào)易?投資やインフラ整備、エネルギー分野で協(xié)力を強(qiáng)化する考えも表明した。

新設(shè)する対話メカニズムは（1）外交?安全保障（2）経済全般（3）法執(zhí)行とサイバーセキュリティー（4）社會?文化交流―の4分野を設(shè)ける。両國間の懸案を年に1回閣僚レベルで協(xié)議する「米中戦略?経済対話」の現(xiàn)行の枠組みを発展改組する。

會談でトランプ氏は南シナ海、東シナ海での「國際規(guī)範(fàn)順守の重要性」を指摘。習(xí)氏は南シナ海問題などの懸案は「敏感な問題を適切に処理しなければならない」と述べたという。

友好促進(jìn)を謳い、協(xié)調(diào)を演出したが、課題の多くが先送りされたと言えそうだ。（八牧浩行）

■筆者プロフィール：八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務(wù)取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務(wù)めたほか、歐州、米國、アフリカ、中東、アジア諸國を取材。英國?サッチャー首相、中國?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會見。東京都日中友好協(xié)會特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著?共著に「中國危機(jī)ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外國為替ハンドブック」など。趣味はマラソン（フルマラソン12回完走＝東京マラソン4回）、ヴァイオリン演奏。