「交通警察のブラック?テクノロジーがキタ！」――。新浪網(wǎng)、中國(guó)新聞社など中國(guó)の有力メディアの発信する記事見出しに17日から18日ごろにかけて、こんな文字が踴った。広東省深セン市內(nèi)で15日、赤信號(hào)を無視して道路橫斷をする歩行者が多いことを受け、交通警察が大型モニターを使って違反者の顔寫真公開を正式に始めたという。

「赤信號(hào)、みんなで渡れば怖くない」。これが「中國(guó)式道路橫斷法」だ。交通ルールよりも自己判斷を優(yōu)先させ、赤信號(hào)でもさみだれ式に車道に乗り出す。日本とは異なり、人身事故でも歩行者側(cè)が一方的に有利になるわけではなく、かなりのリスクを伴うわけだが、「大丈夫だろう」と判斷しているのかおかまいなしだ。

中國(guó)メディアによると、深セン市の蓮花路と新洲路の交差點(diǎn)で警察が赤信號(hào)で橫斷する人を設(shè)置した大型モニターで掲示することを始めた。顔認(rèn)識(shí)の技術(shù)を使っての24時(shí)間體制での監(jiān)視だ。さらにビッグデータ技術(shù)も用いて、違反を繰り返す者を特定する考えだという。

中國(guó)メディアの中國(guó)新聞社はこの話題をミニブログの微博（ウェイボー）でも紹介。読者の関心も高く、コメントが次々に寄せられた。日本時(shí)間19日午前7時(shí)半時(shí)點(diǎn)で「いいね」マークが最も多いのは「その後、顔認(rèn)識(shí)機(jī)器は爆発しました。メンツ不要の人が多すぎました」との書き込みだ。

「いいね」が次に多いのは、「信號(hào)無視はいいことだ。他人より1秒速くなる」という意見だ。昨今の中國(guó)人は競(jìng)爭(zhēng)心が極めて旺盛だが、ルールを無視してでもささいなことで利益を得ようとする心情を皮肉った書き込みのようだ。

深セン市における警察の取り組みそのものに対しては支持する人がほとんどだが、歩行者用の青信號(hào)の時(shí)間が短すぎるとの主張や、歩行者よりもまず電動(dòng)自転車を取り締まるべきだとの意見も寄せられている。（翻訳?編集/入越）