2017年4月19日、韓國?中央日報は、韓國の研究陣が世界に通じる高いレベルの音聲認(rèn)識技術(shù)を開発したにもかかわらず、その成果が一向に活用されない悩ましい現(xiàn)狀について報じた。

韓國電子通信研究院（ETRI）は18日、韓國語や英語はもちろん、日本語、中國語、アラビア語など9の言語で音聲を認(rèn)識できる機(jī)器の開発に成功したと明らかにした。人工知能（AI）技術(shù)の一分野であるディープラーニング技術(shù)を基に開発したもので、ETRIがそのレベルを「グーグルなどの世界的IT企業(yè)と比べると、韓國語では優(yōu)位を占め、他の言語では対等」と自負(fù)する技術(shù)だ。

韓國の複數(shù)のメディアがこれを報じたが、実は、ETRIが音聲認(rèn)識と同時通訳の技術(shù)開発を始めたのは今から30年以上前の1980年代だという。にもかかわらず、これまでの成果が韓國企業(yè)の実業(yè)に生かされた例は見當(dāng)たらない。サムスン電子がこのほど最新スマートフォン「ギャラクシーS8」に搭載したAI仮想秘書機(jī)能の技術(shù)は元は米國企業(yè)のもの、SKテレコム?KTがそれぞれ発表したAI秘書サービスはいずれも自社開発の技術(shù)だ。

記事によると、ETRIの技術(shù)に韓國の名だたるIT企業(yè)の視線が向けられない原因は、企業(yè)の事情と懸け離れた國家研究開発（R＆D）のシステムにある。優(yōu)れたETRI技術(shù)の獨占使用を求める大企業(yè)に、稅金で運営されている研究機(jī)関であるETRIは応えることができないのだ。世界企業(yè)と競爭するIT企業(yè)側(cè)としては、獨占的に使えない技術(shù)を敬遠(yuǎn)せざるを得ない。

こうした現(xiàn)狀を韓國情報通信政策研究院（KISDI）のある研究員は「年間19兆ウォン（約1兆8000億円）の資金を無駄遣いする國家R＆Dと政府出資研究機(jī)関のジレンマの標(biāo)本」と表現(xiàn)した。

この報道に、韓國のネットユーザーからは「わが國は丸ごと構(gòu)造矛盾だな」「殘念の一言」「使えもしないものを開発してどうする？」「研究だけして、マーケティングする部署は一つもないの？」「言葉を失わせるニュースだ。年間19兆ウォンも無駄金を使ってるなんて」など、あきれたようなコメントが數(shù)多く寄せられている。

また、「大企業(yè)ばかり見てないで、個人や中小企業(yè)に技術(shù)を無料提供してほしい」「公開入札にすればいいじゃないか」「開発者が研究と並行して起業(yè)できるように支援すべき」などの解決案も寄せられた。（翻訳?編集/吉金）