日本人土木技師の銅像損壊で論爭、臺灣の「功績評価」に「植民地支配を手伝った人物」と中國メディア

Record China    2017年4月23日(日) 6時0分

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臺灣で日本統(tǒng)治時代の日本人土木技師の銅像頭部が切り取られた事件が、中國と臺灣の間で論爭になっている。臺灣側(cè)が功績を評価したのに対し、中國メディアは「植民地支配を手伝った人物」と批判している。

2017年4月22日、臺灣南部?臺南市で日本統(tǒng)治時代の土木技師?八田與一氏の銅像の頭部が切り取られた事件が、中國と臺灣の間で論爭になっている。臺灣総統(tǒng)府の報道官が八田氏の功績を評価したのに対し、中國國営新華社通信は「日本の植民地支配を手伝った人物」と批判している。

銅像を壊したことをフェイスブックで公表し警察に出頭したのは、臺灣の中國との急進(jìn)統(tǒng)一派「中華統(tǒng)一促進(jìn)黨」に所屬する元臺北市議の男。市議の任期中、市幹部を毆り、起訴されたこともある。臺灣メディアによると、「八田與一の歴史的評価が許せない」などと犯行の動機(jī)を供述しているという。

中華統(tǒng)一促進(jìn)黨は2005年12月に結(jié)黨された。香港と同じような「一國二制度」に基づく中國との統(tǒng)一を主張。尖閣諸島問題でも日本への抗議活動を展開している。総裁の張安楽氏は地元マフィア「竹聯(lián)幇」の元幹部とも言われ、「白狼」の異名を持つ。

16日に発覚した事件について、臺灣総統(tǒng)府の報道官は19日、「八田氏を高く評価する行為は歴代の政府、各界が行ってきた」と指摘。臺北駐日経済文化代表処の謝長廷代表(駐日大使に相當(dāng))は「銅像は臺日の友好の象徴だ。臺灣人が誤解されてしまう」と犯行を批判した。野黨?國民黨の呉敦義?前副総統(tǒng)も「臺灣が(日本に)割譲されたのは彼のせいではない。善悪は分けるべきだ」と八田氏を擁護(hù)した。

これに対し、新華社通信は臺灣人が八田氏を高く評価していることを批判する記事を掲載?!浮喝毡兢沃裁竦刂浃蚴謥护盲咳宋铩护扦ⅳ?、臺灣がこの人物を高く評価し、臺南市に『八田路』まであることはおかしい」と主張した。

さらに、「當(dāng)時の日本政府が八田氏を派遣してダムを建設(shè)し、コメの生産改善を行ったのは、日本國內(nèi)の食糧問題を解決するためにすぎなかった」とも強(qiáng)調(diào)。その上で、「臺灣人は八田與一ばかり評価して、過去の臺灣人技師のことを選択的に忘れている」と述べ、「このような不公平さ、民衆(zhòng)を誤導(dǎo)するやり方のどこに道理があるのか?良心はどこに行った?恥はどこに行った?」と強(qiáng)く非難した。

八田氏が建設(shè)を指揮したに烏山頭ダムなど周辺の灌漑(かんがい)施設(shè)は嘉南平原を穀倉地帯に変え、功績は臺灣の教科書にも記載されている。事件後、臺南市長は直ちに銅像の修復(fù)を指示。像を管理する嘉南農(nóng)田水利會は修復(fù)を急いでいる。

臺灣メディアは「臺南市の奇美博物館が所蔵する八田像を模倣した胸像を切斷し、破壊された頭部に接著する」と報道。同氏の命日である5月8日の追悼の催しには間に合うという。(編集/日向)

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