フライメディア 2017年4月25日(火) 1時(shí)10分
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上海で中國らしい建物や景色に出會える観光スポットといえば、豫園(よえん)が有名だが、その豫園から20分ほど歩いたところに、豫園よりもディープで、上海の下町情緒あふれる穴場的なスポット「文廟(wen miao/ウェンミャオ)」がある。
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この文廟は孔子を祀る廟で、700年の歴史がある。上海市の指定文化財(cái)として保護(hù)されているものの、豫園ほどの賑わいはなく、喧噪とはかけ離れた靜寂な世界が広がり、孔子像をはじめ、文廟に一歩入ると、厳かな雰囲気が漂っている。
日本からの観光ツアーではほとんど訪れることはないが、上海在住の歐米人を中心に時(shí)おり観光に訪れる外國人の姿も見られる。文廟內(nèi)には講堂や庭園もあり、ゆっくりまわれば半日はかかり、文廟內(nèi)でまったりと季節(jié)ごとに移り変わる景色を楽しむ地元の人も多い。
文廟観光後は、その周辺の散策がおすすめ。実はこの文廟があるのは、上海で女子中高生やアキバ系男子が集まる「上海の下町」と呼ばれるエリアだ。文廟周辺には學(xué)生たちが好む安カワの文具、アニメグッズ、プラモデルやラジコンなどを扱う店がずらりと立ち並ぶ。
その周りにせまく入りくんだ路地があり、長屋風(fēng)の低い民家が密集していて、古き良き上海を感じることができる。下町に生活する人たちの赤裸々な生活様式や昔ながらの風(fēng)情を垣間みることができ、観光ツアーで有名なスポットとはまた違う上海の一面が楽しめる。
道路沿いにある共同の臺所やトイレ、頭上にたなびく洗濯もの、電線や交通標(biāo)識を利用した洗濯干しなどいたるところに生活感を感じ、せまい路地で日光浴をするおじいちゃんや井戸端會議をするおばあちゃんたちに出會っては、何となく懐かしさや親近感を感じてしまう、そんな溫かい気持ちになるエリアだ。
路地を囲むようにそびえる近代的な高層ビルとの対照が今の中國の経済発展をより強(qiáng)く感じさせている。近年の急速な発展にともなう再開発で、上海市內(nèi)でもこうした歴史を感じさせる住居が次々と取り壊されている。この下町もいずれは取り壊されてしまう運(yùn)命かもしれないが、しばらくはこの下町文化を楽しめそうである。(提供/フライメディア)
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