2017年5月12日、韓國の第19代大統(tǒng)領(lǐng)に就任した左派系「共に民主黨」の文在寅氏。大統(tǒng)領(lǐng)選を通じて浮き彫りになった國論分裂の解消を目指し、「國民統(tǒng)合」を掲げる新大統(tǒng)領(lǐng)だが、主要紙からは厳しい注文が相次いでいる。政権運(yùn)営には少數(shù)與黨の壁が立ちはだかり、「最弱政権」との見方もある。

文大統(tǒng)領(lǐng)がまず直面するのは、激しい大統(tǒng)領(lǐng)選で深まった各政黨間の亀裂修復(fù)。約10年ぶりに政権與黨に復(fù)帰した「共に民主黨」は第一黨であるものの、國會の議席數(shù)は119に過ぎず、定數(shù)300の半數(shù)には大きく屆かない。対立候補(bǔ)を擁立した「自由韓國黨」は107議席、「國民の黨」は40議席、「正しい政黨」は20議席をそれぞれ有し、3黨で過半數(shù)を超える。

こうした現(xiàn)狀を聯(lián)合ニュースは「共に民主黨だけでは主な法案の國會通過さえままならないというのが現(xiàn)実だ。政界では新政権が韓國の憲政史上最弱になる可能性があるとの見方も出ている」と伝えた。樸槿恵?前大統(tǒng)領(lǐng)は昨年4月の総選挙で與黨が敗北し、厳しい政権運(yùn)営を迫られたが、文大統(tǒng)領(lǐng)はスタート時からハンディを背負(fù)っている。

新政権に対してはメディアからの風(fēng)當(dāng)たりも強(qiáng)く、保守系の朝鮮日報は社説で「文氏に投票しなかった多くの有権者は新政権が『第二次盧武鉉政権』になるのではないかと懸念している」と指摘?！副R政権當(dāng)時、國內(nèi)では毎日のように新たな対立と分裂が繰り返されていたが、新政権の発足でその當(dāng)時に戻るとなれば、これは明らかに歴史の逆行だ」と警鐘を鳴らした。

その上で「文大統(tǒng)領(lǐng)には自らを支持する國民よりも反対する國民の方が多いが、この現(xiàn)実を突破する方法はただ一つ。それは過去とは違った新しい大統(tǒng)領(lǐng)像を自ら築き上げることだ」と強(qiáng)調(diào)?！袱饯欷扦胜堡欷?、また新たな形だけの大統(tǒng)領(lǐng)へとたちまち転落してしまうだろう」と言及している。

やはり保守系の中央日報は社説で「文大統(tǒng)領(lǐng)が今すぐ、そして任期の間ずっと追求すべき最も重要なのは國民に感動を與えて彼らの情熱や能力を國民的エネルギーとして一つにすることだ」と前置き。「2017年5月、韓國が直面している難局の本質(zhì)は國論分裂の危機(jī)だ。國論分裂が安保?経済危機(jī)の原因であり、結(jié)果だった。何より積弊清算という名分を前面に出して権力機(jī)関を動員し、人為的な政界改編を図ろうとしてはならないだろう」と論じた。

文大統(tǒng)領(lǐng)に好意的な左派系のハンギョレ新聞も「國民と共に國らしい國造りを」との社説を掲載?！复蠼y(tǒng)領(lǐng)選挙で政界は互いに敵対感だけを育てた。野黨をまず訪ねて、政府の構(gòu)成から議會協(xié)力の手段まですべての懸案を虛心坦懐（たんかい）で議論するように願う。野黨からも有能な人材を選んで使うという姿勢で內(nèi)閣の人選を進(jìn)めた方がよい」などと呼び掛けている。（編集/日向）