Record China 2017年6月14日(水) 9時10分
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12日、韓國メディアによると、韓國で大學生を対象に「貧しい暮らしを體験するプログラム」が開催されることが分かり、物議を醸している。寫真はソウル。
2017年6月12日、韓國?SBSなどによると、韓國で大學生を対象に「貧しい暮らしを體験するプログラム」が開催されることが分かり、物議を醸している。
問題のプログラムは、韓國で「ごく狹い部屋」を意味する「チョクパン」の語をつけ呼ばれる「チョクパン村」での生活を、実際に現地を訪ね體験するというもの。ソウル市中(チュン)區(qū)と南大門(ナンデムン)地區(qū)相談センターがこのほど、大學生12人を募集し、來月3日から2泊3日の體験プログラムを區(qū)內のチョクパン村で行うと明らかにした。
しかしこの計畫に対し、反対や批判の聲が噴出している。まず、チョクパン村に暮らす人によると、計畫について住民からの意見収集は行われず、當然了承も取られていないという。また「わずか2泊3日の宿泊で(貧困地域の実像の)何が分かる?」などと、実効性に疑問を呈する意見も多い。
70代の住民も「(學生たちは)どうせ(レポートを)一通り書いて、會社に入る時や大學に入る時に使うのだろう。こっちも(學生が)うっとうしいから、ただ愚癡を何度か言って終わりにするかな」と不満げ。學生は2泊3日の體験で18時間のボランティア活動をしたことが認められるため、「就職のための履歴書に1行加えるためだけの手段」と皮肉る人も少なくない。
また、「貧困體験」という発想自體を問題視する聲もある。韓國では2年前、仁川(インチョン)市內の自治體がチョクパン村の中に「體験館」を設ける計畫を立てたが、「貧困を商品化しようとしている」として問題となり撤回した。ある會社員の男性(25)は、「貧困を見世物にして住民を傷つける可能性があるのだから慎重にアプローチすべきなのに」と批判した。
この報道を受け、韓國のネットユーザーからは「貧困地域に行ってこんなことをする必要があるのか?動物園に行って動物を見るのと何が違うんだ?」「お互いに不愉快」「あまりにも配慮に欠ける」「全く非常識な発想」など、多くの批判の聲が寄せられている。
また、「こんな企畫を誰が考えたんだ?」「公務員が機の上で考えた企畫って感じだな」など、企畫した公務員に対する抗議の聲も多數ある。
その他、「貧困地域に宿泊したらボランティアのポイントがもらえるなんておかしい」「そもそもボランティア活動って何だ?」など、変質してしまった韓國のボランティア活動への疑問の聲もあった。(翻訳?編集/三田)
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