2017年5月16日、解放網(wǎng)によると、中國(guó)上海市から歐州を訪れた団體ツアー客全員がパスポートを含むほぼ全ての荷物を盜まれるというトラブルが起きた。

このツアーはイタリア、スイス、フランスを13日間の日程で周遊するという予定で、出発は13日夜。翌朝、參加者16人は添乗員とともにローマの空港に到著し、出迎えのバスに乗って初日の観光を始めた。バスは大手メーカーのもので、車両の狀態(tài)は良かったという。當(dāng)日はコロッセオ、トレビの泉、ベネチア広場(chǎng)見學(xué)などが予定されており、一部で観光バスの立ち入りが制限されていることから參加者らは基本的に徒歩で移動(dòng)した。ローマ観光を楽しんだ後に集合場(chǎng)所のベネチア広場(chǎng)で運(yùn)転手から聞かされたのが、「車內(nèi)の荷物を盜まれました」という言葉だった。

當(dāng)時(shí)、車內(nèi)には20個(gè)余りのスーツケースが積まれていたが、それら全てが影も形もなくなっており、座席の上に置いてあった手荷物も消失。參加者の一人、蔡さんによると、「たくさん歩くことを考えて全員が現(xiàn)金、カードだけ持って車を降りていた」。さらに深刻なことに、全員のパスポートは盜まれた添乗員のスーツケースの中に入っていたという。この事態(tài)に運(yùn)転手は「晝食を食べるために1時(shí)間ちょっとバスを離れた。そのすきにドアをこじ開けられた」と説明するが、參加者によると運(yùn)転手が説明するような痕跡はなかった。また、受け入れ側(cè)の旅行會(huì)社が新たに手配した運(yùn)転手は「正規(guī)の運(yùn)転手ならバスから離れたりしない。最初の運(yùn)転手は臨時(shí)に雇われた運(yùn)転手」と話したという。

このトラブルの影響で參加者からは即帰國(guó)を訴える聲が上がり、中には「もう3日間も同じ服を著ている。夜だってどこに泊まることになるのやら…」と漏らす人も。出発前に海外旅行保険に加入済みだが、被害金額は賠償額をはるかに上回っているもようだ。

記事によると、中國(guó)人観光客の歐州での盜難被害は珍しいことではなく、16人の申し込み先である中國(guó)の旅行會(huì)社は「昨年上半期に歐州を訪れた観光客の數(shù)は海外旅行全體の10％未満。しかし、荷物?現(xiàn)金などの盜難をめぐる保険案件に歐州方面が占める割合は最も高い40％」としている。（翻訳?編集/野谷）