ムーディーズの中國國債格付け、引き下げに3つの誤解―中國専門家

人民網(wǎng)日本語版    2017年5月26日(金) 18時(shí)30分

拡大

世界的な格付け會(huì)社の米ムーディーズが24日、中國の國債格付けを「Aa3」から「A1」に引き下げると同時(shí)に、見通しを「ネガティブ」から「安定的」に変更したことが、瞬く間に議論を引き起こした。

世界的な格付け會(huì)社の米ムーディーズが24日、中國の國債格付けを「Aa3」から「A1」に引き下げると同時(shí)に、見通しを「ネガティブ」から「安定的」に変更したことが、瞬く間に議論を引き起こした。みたところ、ムーディーズの中國國債格付け引き下げには「3つの誤解」があり、今回の動(dòng)きから中國が受ける実質(zhì)的な打撃は、対外債務(wù)による資金調(diào)達(dá)への依存度が高い新興市場(chǎng)ほど大きくはないとみられる。(文:梅新育?商務(wù)部國際貿(mào)易経済協(xié)力研究院研究員。人民日?qǐng)?bào)海外版コラム「望海樓」掲載)

▽ムーディーズの1つ目の誤解:中國経済の安定回復(fù)の経済活性化政策への依存度を高く見積もりすぎ、その一方で中國の構(gòu)造調(diào)整の取り組みと決意を過小評(píng)価していること。

ムーディーズはプレスリリースの中で、「…中國政府は引き続き政策による(経済の)活性化を進(jìn)め、これによって経済の力強(qiáng)い成長(zhǎng)という目標(biāo)を維持しようと考えている。こうした活性化は経済システム全體の債務(wù)を増大させる。経済の力強(qiáng)い成長(zhǎng)は政策による活性化への依存度が高いため、債務(wù)の増加が中國の信用指標(biāo)をむしばんでいく」と斷言した。だが客観的な見方をするウォッチャーによれば、ここ數(shù)年の中國における中央政府から地方政府まで各クラス政府が構(gòu)造調(diào)整と革新をめぐって重ねてきた努力をみれば、中國で新興産業(yè)がわき起こり成長(zhǎng)する様子をみれば、今年1?4月の市場(chǎng)の一般的な予測(cè)を大幅に上回る経済の「通知票」をみれば、ムーディーズのこのような斷言のロジックが客観的事実に反したものであることはすぐにわかる。

▽ムーディーズの2つ目の誤解:中國政府の債務(wù)水準(zhǔn)を高く見積もりすぎ、これに基づいて中國の債務(wù)の安定性について実際とかけ離れた誤った判斷を下していること。

ムーディーズは地方政府の資金調(diào)達(dá)プラットフォーム企業(yè)、その他の國有企業(yè)といった機(jī)関の未償還債務(wù)をすべて政府の間接債務(wù)や偶発債務(wù)に計(jì)上し、これに基づいて中國政府の債務(wù)規(guī)模や見通しについて悲観的な評(píng)価を下している。しかし「中華人民共和國擔(dān)保法」や「中華人民共和國予算法」といった関連の法律法規(guī)を読めば、ムーディーズのこうした分析のロジックそのものが中國の法律法規(guī)と食い違っていることがすぐにわかる。規(guī)定によれば、中央政府直屬の國有企業(yè)でも、地方政府に屬する國有企業(yè)(資金調(diào)達(dá)プラットフォーム企業(yè)を含む)でも、各企業(yè)が借り入れた債務(wù)はいずれも政府債務(wù)には入らず、政府が引き受ける義務(wù)は出資額の範(fàn)囲を超えない。

すでに1990年代末に、中國政府は広東國際信託投資公司が借り入れた対外債務(wù)は國の債務(wù)ではなく、中國政府はこの対外債務(wù)について償還義務(wù)を負(fù)わないと宣言している。中國政府が手を出さず、同公司が破産した時(shí)には、130人を超える海外の債権者と國際金融市場(chǎng)全體が、中國の法律では國有企業(yè)の債務(wù)は中國政府の債務(wù)に屬さないことが規(guī)定されており、中國政府は原則通りにこの法律の規(guī)定を?qū)g施するという道理をはっきりと理解した。それから20年近くが経ち、ムーディーズは當(dāng)時(shí)130人を超える海外の債権者が「身を切るようにして」國際金融市場(chǎng)全體に知らしめたこの道理をまだ理解していないだろうか。

▽ムーディーズの3つ目の誤解:中國に対する姿勢(shì)といわゆる「高格付けの國」(米國や歐州などの西側(cè)諸國)に対する姿勢(shì)が実際の狀況に合わないダブルスタンダードであること。

ムーディーズが上記の過大評(píng)価の方法を採ったとしても、中國の債務(wù)水準(zhǔn)はいわゆる「高格付けの國?地域」でもみられる程度の水準(zhǔn)だ。だがムーディーズは、一連の「高格付けの國?地域」は一人あたり平均所得の水準(zhǔn)、金融市場(chǎng)の成熟度、體制のもつ実力がどれも中國より高く、こうした特徴により債務(wù)償還能力が高くなり、マイナス事態(tài)が発生しても蔓延のリスクは低いと論じたてる。こうした見方には道理があるようにみえるが、國際金融市場(chǎng)全體を転覆させかねなかったサブプライム問題や米歐の債務(wù)危機(jī)は一體、何年前のことだろうか。危機(jī)はどこで起こったというのか。中國だろうか、ムーディーズが「金融市場(chǎng)の成熟度や體制のもつ実力がいずれも中國より高」いとみる一連の「高格付けの國?地域」だろうか。

実際、過去のデータに頼り過ぎて相対的に見通しが不十分になったり、主観的な「體制要因」を重視しすぎたりして、ムーディーズをはじめとする國際的格付け機(jī)関が誤った格付けをしたことは一度や二度ではない。市場(chǎng)參加者はムーディーズがこのたび打ち出した格付けに過剰に反応する必要はない。まして中國の債務(wù)は95%が対內(nèi)債務(wù)であり、中國國民の貯蓄率は引き続き30%前後を保っており、中國には3兆ドル(約335兆2200億円)規(guī)模の外貨準(zhǔn)備殘高と政府が保有するその他の流動(dòng)性の高い巨額の資産があり、中國の債務(wù)がシステムを脅かす債務(wù)危機(jī)に発展することはないと保証できる。ムーディーズの格付けの変更から中國が受ける影響は、対外債務(wù)への依存度が高い新興市場(chǎng)エコノミーが受ける影響に遠(yuǎn)く及ばない。

このようなわけで、市場(chǎng)は無定見に風(fēng)向きを気にする必要はないといえる。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集KS)

この記事のコメントを見る

noteに華流エンタメ情報(bào)を配信中!詳しくはこちら

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China?記事へのご意見?お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業(yè)務(wù)提攜

Record Chinaへの業(yè)務(wù)提攜に関するお問い合わせはこちら

業(yè)務(wù)提攜