2020年5月12日、米華字メディア?多維新聞は、新型コロナウイルスを巡って世界が中國の責(zé)任を追及しているというのは「錯(cuò)覚」だとする記事を掲載した。

記事は、新型ウイルスの感染拡大に明らかな鈍化がみられない中、西側(cè)世論ではウイルスの発生源が議論の焦點(diǎn)になっていると紹介。「中國が感染を隠したことで世界に大きな損害をもたらした」との聲が強(qiáng)まっており、ますます國際社會(huì)がまとまって中國の責(zé)任を追及しているように見えるとした。

そのうえで、「しかし、子細(xì)に分析してみると、それが事実ではないことに気づく。中國への批判は主に米政界と西側(cè)のメディアに集中しており、米國以外の西側(cè)諸國の政府は、中國に一定の不満を持っているかもしれないが、公の場(chǎng)で中國を非難するような言論は発していない」と論じている。

そして、「より的確に言えば、中國の責(zé)任追及に熱をあげているのは米國政府だけ、しかもトランプ大統(tǒng)領(lǐng)とポンペオ國務(wù)長官の2人だ」と指摘。トランプ大統(tǒng)領(lǐng)が4月27日に初めて中國への賠償問題に言及し、同30日にはウイルスが湖北省武漢市の研究所で発生したとの考えを表明したと伝え、ポンペオ國務(wù)長官も今月3日に米ABCに対し「新型ウイルスが武漢の研究所から出たことを示す十分な証拠を持っている」と発言したと紹介した。

一方で、「2人の発言や態(tài)度に対しては米政府內(nèi)部からも反対の論調(diào)が出ている」とし、マーク?ミリー米統(tǒng)合參謀本部議長が今月5日に「ウイルスは自然に由來するものとの証拠がある」と発言したことに言及。さらに、ドイツの諜報(bào)機(jī)関がカレンバウアー國防相に提出した報(bào)告で「米國による非難は、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)自身の失策から公衆(zhòng)の目をそらそうとする目的だ」と記述されたとするドイツメディアの報(bào)道を伝えた。

記事はこれらを踏まえ、「いわゆる、國際社會(huì)に対する中國への責(zé)任追及は、実は米中の爭(zhēng)いの一部に過ぎない。米國の政治家は新型ウイルスを経済、社會(huì)、體制、地政學(xué)といった面で有害と認(rèn)識(shí)しており、彼らにとって最初の感染者を科學(xué)的に追究することは重要ではなく、ウイルス感染は中國をおとしめ、中國との爭(zhēng)いをエスカレートさせ、個(gè)人の米國內(nèi)における政治的な利益を得るための道具なのである」と論じている。（翻訳?編集/川尻）