米中関係は日米より深化、米朝対話ありうる=日本は早急に中國(guó)、韓國(guó)と「和解」を―日本記者クラブ賞受賞者が記念講演

八牧浩行    2017年6月6日(火) 5時(shí)20分

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今年度の日本記者クラブ賞を受賞した松尾文夫?元共同通信ワシントン支局長(zhǎng)が同クラブで記念講演した。米中間の結(jié)びつきは深まっていると指摘、「東アジア情勢(shì)は和解へ向け、大きな展開(kāi)を描く時(shí)代に入っている」と強(qiáng)調(diào)した。

2017年5月30日、今年度の日本記者クラブ賞を受賞した松尾文夫?元共同通信ワシントン支局長(zhǎng)が同クラブで記念講演した。米中間の結(jié)びつきは深まっていると指摘、「東アジア情勢(shì)は和解へ向け、大きな展開(kāi)を描く時(shí)代に入っている」と強(qiáng)調(diào)した。

また戦爭(zhēng)で亡くなった人たちのために、お互いに祈るという鎮(zhèn)魂の儀式を行うべきだとし、昨年の米大統(tǒng)領(lǐng)の広島訪問(wèn)に続いて、「日本が率先して韓國(guó)、中國(guó)などと和解することが急務(wù)であり、日本外交のチャンスでもある」と強(qiáng)調(diào)。安倍晉三首相は甚大な被害を與えた中國(guó)の南京や重慶を訪れ、獻(xiàn)花すべきだと訴えた。

松尾氏は共同通信で論説委員なども務(wù)め、2002年からフリージャーナリスト?!亥啸薮蠼y(tǒng)領(lǐng)がヒロシマに獻(xiàn)花する日』を8年前に刊行するなど半世紀(jì)を超えるライフワークとして米國(guó)報(bào)道に取り組み、近年は被爆地広島とハワイ真珠灣を日米首脳が訪問(wèn)し獻(xiàn)花することで、真の戦後和解が生まれると熱心に訴えてきた。2016年5月、オバマ大統(tǒng)領(lǐng)が広島を訪問(wèn)し、12月には安倍晉三首相が真珠灣を訪れ、提言通りの相互獻(xiàn)花外交が実現(xiàn)した。

発言要旨は次の通り。

昨年の日米首脳による広島と真珠灣訪問(wèn)まで、日本と米國(guó)は目に見(jiàn)える形での和解を果たしていなかった。戦爭(zhēng)で亡くなった人たちのために、お互いに祈るという鎮(zhèn)魂の儀式を行っていなかったからだ。疎開(kāi)先の福井で空襲を生き延びた人間として、何とか日米の間で「真の和解」ができないか。いつの日にか、米國(guó)の大統(tǒng)領(lǐng)が広島を、日本の首相が真珠灣をそれぞれ訪ね、鎮(zhèn)魂の花を捧げられないか考えた。

日本が広島にオバマ大統(tǒng)領(lǐng)を招き「被害者の顔」をしたことに対し、太平洋戦爭(zhēng)で日本軍に侵略された國(guó)々は納得していない。日本が率先して韓國(guó)、中國(guó)など和解することが急務(wù)であり、安倍首相が果たしてこなかった「中韓和解外交」のチャンスでもある。安倍首相は甚大な被害を與えた中國(guó)の重慶や南京を訪れ、獻(xiàn)花すべきだ。未來(lái)に向けた大きな一歩となる。

米中間には「相互確証破壊」(2つの核保有國(guó)の雙方が、相手方から核先制攻撃を受けても、相手方の人口と経済に耐えがたい損害を確実に與えるだけの核報(bào)復(fù)能力を溫存できる狀態(tài))が成立している。核戦爭(zhēng)ができない間柄であり、これで結(jié)ばれた米中関係は日米間よりも深い。

現(xiàn)在、トランプ氏と安倍首相との関係よりも、トランプ氏と習(xí)主席氏との関係の方が実質(zhì)的には近い関係と見(jiàn)るべきだ。米國(guó)では中國(guó)語(yǔ)を幼児に習(xí)わせる家庭が急増しており、トランプ氏の5歳になる孫も中國(guó)語(yǔ)を?qū)Wんでいる。(日本は)米中の関係の深さを改めてかみしめるべきである。

南シナ海での「航行の自由」作戦をトランプ政権にいなって初めて実施したようだが、発表ではなく、極めて抑制された表現(xiàn)だった。

◆朝鮮半島分?jǐn)啶呜?zé)任は米國(guó)にある

北朝鮮の核開(kāi)発問(wèn)題を巡る問(wèn)題が大きな関心事となっているが、今日の朝鮮半島の分?jǐn)啶呜?zé)任は米國(guó)にある。第二次大戦後(1945年)、米國(guó)には朝鮮半島をどうするかの準(zhǔn)備や構(gòu)想がなく、南北が分?jǐn)啶丹欷?。最終的には自らその責(zé)任を負(fù)うべきだとの動(dòng)きが米國(guó)內(nèi)にもある。さらに、中國(guó)との和解に踏み出したドゥテルテ?フィリピン大統(tǒng)領(lǐng)は、日韓併合(1905年)と米國(guó)のフィリピン領(lǐng)有の承認(rèn)(1904年)を取引した「日米の“古傷”」を問(wèn)題にしている。

韓國(guó)に革新系の文在寅政権が誕生、南北対話を志向している。一方、現(xiàn)実路線をとるトランプ米大統(tǒng)領(lǐng)も金正恩氏に會(huì)ってもいいと言いだしたこともあり、この組み合わせに注目したい。

日本では北朝鮮のミサイル発射実験に緊迫し、アラート(警報(bào))まで鳴るが、韓國(guó)では戦爭(zhēng)気分はない。対話の可能性はゼロではない。北歐ストックホルムで米朝は接觸しており、「和解」するチャンスがある。

東アジア情勢(shì)は和解へ向け、大きな展開(kāi)を描く時(shí)代に入っている。(八牧浩行

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時(shí)事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長(zhǎng)、常務(wù)取締役編集局長(zhǎng)等を歴任。この間、財(cái)界、大蔵省、日銀キャップを務(wù)めたほか、歐州、米國(guó)、アフリカ、中東、アジア諸國(guó)を取材。英國(guó)?サッチャー首相、中國(guó)?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會(huì)見(jiàn)。東京都日中友好協(xié)會(huì)特任顧問(wèn)。時(shí)事総合研究所客員研究員。著?共著に「中國(guó)危機(jī)ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外國(guó)為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

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