2017年6月7日、來日中のカエタノ?フィリピン外相が日本記者クラブで會(huì)見した。南シナ海を巡る中國との領(lǐng)有権爭(zhēng)いについて「領(lǐng)土保全の目標(biāo)は変わっておらずフィリピンの領(lǐng)土は明け渡さない」としながらも、「日本と中國が爭(zhēng)う図式の東シナ海と異なり、南シナ海ではベトナム、マレーシア、中國、臺(tái)灣、フィリピンと多くの國地域が領(lǐng)有権を主張し、重なり合う主張が行われている」と指摘?！笘|南アジア諸國連合（ASEAN）議長國のフィリピンとしては地域の平和と安定を最優(yōu)先の目標(biāo)としている」と説明した。

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その上で、同外相は「中國に対し対決姿勢(shì)を取れば、同じように埋め立てや修復(fù)をしている他國に対しても同様の対決姿勢(shì)で臨まざるを得なくなる。わが國も（島の）修復(fù)をしている。平和的に解決するための環(huán)境整備を関係各國で進(jìn)めているところだ」と延べ、ASEAN?中國間の南シナ海行動(dòng)規(guī)範(fàn)作りに取り組む姿勢(shì)を強(qiáng)調(diào)した。南シナ海での紛爭(zhēng)を防ぐための同行動(dòng)規(guī)範(fàn)は11月の首脳會(huì)議で合意する見通しとなっている。

このほか同外相は、予定していた訪日を取りやめたドゥテルテ大統(tǒng)領(lǐng)が託した「都合の良い時(shí)期に訪日できることを期待している」とのメッセージを紹介した。同大統(tǒng)領(lǐng)は過激派組織「イスラム國（IS）」を支持する國內(nèi)グループ「マウテ」掃討のため、南部ミンダナオ島全域に戒厳令を布告した。（八牧浩行）

■筆者プロフィール：八牧浩行

1971年時(shí)事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務(wù)取締役編集局長等を歴任。この間、財(cái)界、大蔵省、日銀キャップを務(wù)めたほか、歐州、米國、アフリカ、中東、アジア諸國を取材。英國?サッチャー首相、中國?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會(huì)見。東京都日中友好協(xié)會(huì)特任顧問。時(shí)事総合研究所客員研究員。著?共著に「中國危機(jī)ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外國為替ハンドブック」など。趣味はマラソン（フルマラソン12回完走＝東京マラソン4回）、ヴァイオリン演奏。