韓國の子どもの貧困率が日本や米國よりも低い理由―韓國ネット

Record China    2017年6月9日(金) 14時20分

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6日、韓國?中央日報によると、韓國の児童貧困率が日米よりも低いことが分かった。この報道に、韓國のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。寫真は韓國。

2017年6月6日、韓國?中央日報によると、韓國の児童貧困率が日米などの先進國よりも低いことが分かった。

韓國の保健社會研究院が6日に公開した報告書「児童貧困の推移と含意」によると、國民全體の貧困率(収入が中位所得の50%未満※)は、2006年に13.4%、15年に12.8%と、ここ10年で大きな変動がなかった。一方、児童貧困率は同期間に10.1%から6.9%へと大幅に減少した。

韓國の児童貧困率は先進國と比べても低いという。韓國の貧困層世帯に屬する子どもの割合は11年基準で9.7%、経済協(xié)力開発機構(OECD)加盟國平均の13%より低い。この値は日米より低く、フィンランドノルウェーなど北歐諸國よりも若干高い程度の水準だ。

記事は、韓國の児童貧困率の下落要因について、二つの點を指摘している。一つは1997年のアジア通貨危機を経験した若者が結婚?出産を先延ばしにしたことが貧困率を押し下げたという消極的な分析、もう一つは、夫婦共働き世帯が増え勤労所得が増えたという肯定的な分析だ。実際に、子どもがいる世帯での共働き率は、06年に38.9%だったものが15年には42.3%に上昇している。

今後さらに貧困児童を減らすためとして、記事は「世帯內の成人の経済活動と勤労所得をともに引き上げる政策の強化」「児童がいる低所得世帯への現(xiàn)金支援強化」が必要と指摘。その一方で出生率引き上げ策の必要性にも言及した。

この報道を受け、韓國のネットユーザーからは「どんな理由にせよ、児童貧困率が減ったことはいいこと」「結局、社會的淘汰(とうた)が達成されたことが児童貧困率の減少につながったんだ」など、消極的な理由で児童貧困率が下落したことへの複雑な胸の內をうかがわせる意見が寄せられた。

また、「所得が少ないのに、むやみに子どもを産んで貧困児童にしてはならない」「共稼ぎをしても、子どもをつくるどころか食べていくのが精いっぱい」「親に金がなければ子どもは貧困児童になる。結局、貧困は受け継がれるということ」など、貧困家庭で子供を持つことへの難しさを訴える聲もみられた。

※中位所得とは、すべての世帯を所得の順に並べた時、その中央に當たる家計所得を意味する。一般的に中位所得の50%未満が貧困層に分類され、昨年の韓國では4人世帯で月収219萬5700ウォン(約21萬4500円)がその基準だった。(翻訳?編集/三田)

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