中國企業(yè)の海外進出は日本の足取りをなぞるのか―中國メディア

人民網(wǎng)日本語版    2017年6月14日(水) 7時50分

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國連貿(mào)易開発會議がこのほど発表した「2017年世界投資報告」によると、中國の16年の対外投資額が前年比44%増加して1830億ドルになり、中國は初めて世界で2番目の対外投資國になったという。資料寫真。

國連貿(mào)易開発會議(UNCTAD)がこのほど発表した「2017年世界投資報告」によると、中國の16年の対外投資額が前年比44%増加して1830億ドル(1ドルは約110.0円)になり、中國は初めて世界で2番目の対外投資國になったという。新華網(wǎng)が伝えた。

▽中國企業(yè)の海外進出は日本の足取りをなぞるのか?

対外投資の増加とともに、海外の合併買収(M&A)市場における中國の姿の大きさにも注目が集まるようになった。

海爾(ハイアール)が米國ゼネラル?エレクトリック(GE)の家電事業(yè)を買収し、美的がドイツのスマートロボットメーカーのクーカを買収し、奇虎360は昆崙萬威などとともにノルウェーのネットワークブラウザメーカーを買収した。このように、ここ數(shù)年は海外M&A市場で絶えず中國企業(yè)の姿がみられるようになった。

こうした現(xiàn)象は1980年代中頃から終わり頃にかけての日本を思い起こさせる。當時の日本は海外M&Aを海外進出の重要な戦略的手段ととらえ、海外の企業(yè)や不動産を大量に買収したが、數(shù)年後には多くのM&A劇がひっそりと終わりを告げ舞臺から姿を消していた。中國は日本の海外M&Aからどのような教訓(xùn)をくみ取れるだろうか。

日本は50年代に「貿(mào)易立國」の経済発展戦略をスタートさせた。80年代に入ると輸出規(guī)模が加速的に増大すると同時に、巨額の貿(mào)易黒字によって外貨準備が大量に積み上がり、大規(guī)模な海外M&Aの條件が整った。

當時、日本企業(yè)の國際資本市場での動きは「財力をたのんで橫暴」などと形容され、ビルを適正価格よりも高い値段で買い取り、ビル購入価格記録を更新しようとしたといった常軌を逸した振る舞いがたびたびみられた。日本企業(yè)の海外進出の主な目的地は海の彼方の米國で、米國社會に極めて大きな反響を引き起こし、日本人は「米國を買いあさる」ことに夢中になっているようにみえた。だが理性を失った狂亂的投資は、最終的に悲慘な結(jié)果をもたらした。製造業(yè)の成功モデルとされたソニーは業(yè)界の枠を超えたM&Aでエンターテインメント産業(yè)に進出しようと考えたが、買収後の経営管理で現(xiàn)地の管理チームに譲歩を続け、最終的にソニー自身が苦しい目に遭うことになった。

華東師範大學(xué)経済?管理學(xué)部の藍友欽教授は、「理性的に考えて、日本の海外M&Aが最終的に失敗に終わった原因は、資産が過度に膨張した後の無計畫な投資、およびM&A後の『水の合わなさ』にあると結(jié)論づけることができる」との見方を示す。

▽中國企業(yè)はどうやって國際化した企業(yè)になるか?

それでは中國企業(yè)の海外進出はどうすればうまくいき、安定して行えるだろうか。どうすれば競爭力と影響力をもった一連のスーパー多國籍企業(yè)を生み出すことだできるのだろうか。

西側(cè)諸國の企業(yè)はグローバル化の中で「商業(yè)的植民地」路線の開拓を進め、英経済學(xué)者の故ジョン?ダニング氏の理論によれば、西側(cè)企業(yè)は自國市場が成熟して成功を収めた後、強者として自國の経験と優(yōu)位性を海外市場でコピーし、グローバル市場は単なる自國市場の強者によるモデルの延長でしかなくなったという。

だが出海伝媒の創(chuàng)始者の黃河さんは、「中國企業(yè)は西側(cè)企業(yè)の國際化路線をコピーしていない」と指摘した上で、中國企業(yè)の國際化についての長期にわたる関心と研究を踏まえて、「中國企業(yè)は実際には『サンドイッチ式』の國際化路線を?qū)g踐中だ」と述べた。

サンドイッチ式モデルとはこうだ。中國企業(yè)は少なくとも2回にわたる國際化プロセスを経なければ海外市場を真に獲得することはできず、1回目は海外M&Aや直接投資を通じての海外進出、2回目は新しい製品やサービスに基づいた2度目のグローバル化だ。國際化プロセスでサンドイッチの中に挾まなければならないのは、被買収者をうまく取り扱うこと、それから中國市場の経験と優(yōu)位性および海外資源を消化吸収して融合させることだ。

この理論によると、中國企業(yè)の海外投資、海外M&Aの動きはみなサンドイッチ式グローバル化の1回目のプロセスということになる。また黃さんは、「真に失敗のリスクがあるのはサンドイッチに挾まれたもの、つまり買収された海外企業(yè)をどうやって管理統(tǒng)合していくか、自國市場との融合の道をどのように見いだすかという點だ」と指摘した。

國際化を果たしたサンドイッチの行き先にも障害がたくさん橫たわるが、幸い、中國企業(yè)には伝統(tǒng)的多國籍企業(yè)よりも多くの「チップ」が手元にある。黃さんがチップを數(shù)えてみたところ、消費能力が段階的にバージョンアップする巨大な國內(nèi)市場、グローバル競爭力を備え東西市場に融合した新技術(shù)と新モデル、人件費が上がっても製造コストが総合的優(yōu)位性を保ち続ける製造業(yè)の土壌、対外投資プロジェクトの規(guī)制緩和、「一帯一路」(the belt and road)イニシアティブといった一連の政策があり、中國企業(yè)に力を與えている。

中國現(xiàn)地の企業(yè)は80年代と90年代には無鉄砲な海外進出を繰り返していた。世界貿(mào)易機関(WTO)に加盟すると、國際巨大市場がつきつける試練に慎重に対応した。そして今、中國は世界2位のエコノミーになった後、勢いよく勇ましく國際化した企業(yè)になろうとしている。今は中國企業(yè)の海外進出の「黃金期」といえ、國內(nèi)市場も國際市場も中國企業(yè)を支えるクッションの役割を果たしている。あとは中國企業(yè)自身の力をみるだけだ。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/KS)

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