黃 文葦 2017年6月17日(土) 18時0分
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この間、故郷である中國の福州市に數(shù)日滯在した。夜、街を散策し、広場で「広場ダンス」を踴っている人達を見かけた。筆者撮影。
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この間、故郷である中國の福州市に數(shù)日滯在した時のことだ。夜、街を散策し、広場で「広場ダンス」を踴っている人たちを見かけた。
【その他の寫真】
近年、中國では「広場ダンス」がハイスピードで流行っている。最初はおばあちゃんたちが主役であったのが、今は老若男女問わず、皆で踴り、そして歌う。広場で市民合唱団にも出會った。數(shù)十人が大聲を出して歌い、感情が込められた歌聲が夜空に響く。沸騰する中國のパワーだと感じた。そう言えば、中國人はどんなことでも全然人の目を気にせずに堂々とした振る舞いを見せる。
「広場ダンス」が原因で時々トラブルが発生する。例えば、朝と夜の時間帯に大音量の音楽を流すと、近所の住民から苦情が出る。それでも「広場ダンス」「広場歌」の勢いは止まらない。
また、初めて中國國內(nèi)の1日バスツアーも體験した。ツアーのメンバーは赤の他人だが、バスが出発して間もなく皆でしゃべるようになった。夜になると、皆が友だちのように一緒にバーベキューを楽しんだり、寫真を撮ったりするようになった。
この2、3年間、中國に戻る度に、中國人の性格がさらに陽気になったような印象を覚える。やっぱり、経済力がアップするにつれて、自信がついてきたのだろう。
「日本のおばあさんたちは広場ダンスをしますか?」。かつて中國のマスコミの人にこう聞かれた?!溉毡兢韦肖ⅳ丹螭郡沥膝昆螗菇淌窑钎昆螗工?qū)Wびますね」と私は答えた。日本では公園で人がダンスするのは考えられないだろう。
中國「広場ダンス」と対照的に、日本では暗闇のなかで運動する「暗闇フィットネス」が現(xiàn)在人気上昇中らしい。運動はしたい、でも人目は気になる、という人たちに支持されているという。暗いので、すごく汗をかいても周りを気にせずに集中できるところがいいらしい。
「広場ダンス」と「暗闇フィットネス」を比べれば、中國人が外向的、日本人が內(nèi)向的だという結(jié)論が出されやすいが、日本人が運動する時でも「人に迷惑をかけてはいけない」という周りへの配慮をすることは稱賛に値することだと考えられる。中國の広場ダンスのおばあちゃんたちが見習(xí)うべきである。この十?dāng)?shù)年間、中國の経済が著しく発展したが、殘念ながら、人々のモラル向上がちょっと立ち遅れている気がする。
ところで、日本人にも伝えたいことがある。もうこれ以上に內(nèi)向的にならないほうがいい。日本はすでに靜かすぎる。除夜の鐘、子どもの聲、盆踴りに「うるさい」と文句をつける人が少なくないようだ。それは、日本社會の心の問題だと言わざるを得ない。日本人は過敏になりすぎてはいないか。「靜かさ」は日本の文化だけれど、活気を失わないでほしい…。
日本と中國の間に行き來し、よく中國の「にぎやか」と日本の「靜か」の大きなキャップを感じ、心境が複雑になる。両方の雰囲気を釣り合わせることができたらいい、と時々そう思いをはせる。
■筆者プロフィール:黃 文葦
在日中國人作家。日中の大學(xué)でマスコミを?qū)煿イ?、両國のマスコミに従事。十?dāng)?shù)年間マスコミの現(xiàn)場を経験した後、2009年から留學(xué)生教育に攜わる仕事に従事。2015年日本のある學(xué)校法人の理事に就任?,F(xiàn)在、教育?社會?文化領(lǐng)域の課題を中心に、関連のコラムを執(zhí)筆中。2000年の來日以降、中國語と日本語の言語で執(zhí)筆すること及び両國の「真実」を相手國に伝えることを模索している。
在日中國人作家。日中の大學(xué)でマスコミを?qū)煿イ贰I國のマスコミに従事。十?dāng)?shù)年間マスコミの現(xiàn)場を経験した後、2009年から留學(xué)生教育に攜わる仕事に従事。2015年日本のある學(xué)校法人の理事に就任?,F(xiàn)在、教育?社會?文化領(lǐng)域の課題を中心に、関連のコラムを執(zhí)筆中。2000年の來日以降、中國語と日本語の言語で執(zhí)筆すること及び両國の「真実」を相手國に伝えることを模索している。Facebookはこちら「黃文葦の日中楽話」の登録はこちらから
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