中國(guó)メディアの観察者は16日、「日本人スパイが2年間で12人捕まった。彼らは何をしていたのか」と題する記事を掲載した。

記事は冒頭部分で、日本の外務(wù)省が5月に海外安全ホームページを更新し、中國(guó)に滯在する日本人に対して、スパイ行為と疑われないよう注意を喚起したと紹介。具體的には「軍事関係施設(shè)や國(guó)境管理施設(shè)の撮影」と「立ち入り禁止地域に勝手に進(jìn)入すること」を挙げたと紹介した。

さらに、日本では関連記事に対するコメントとして「抗議できないのは本當(dāng)にスパイ活動(dòng)をしていたからかな」、「日本の政府は外交が下手だし、臭いものにはフタをする習(xí)性がある」といった意見(jiàn)が寄せられているとして、日本でも自國(guó)政府が中國(guó)におけるスパイ行為を行っているとの見(jiàn)方が存在すると報(bào)じた。

一方で、菅義偉官房長(zhǎng)官が、日本政府は「海外に情報(bào)収集スタッフを派遣することはない」と発言するなど、日本人の中國(guó)におけるスパイ活動(dòng)を一貫して否定していると紹介した上で、実際には日本は海外での情報(bào)収集活動(dòng)を強(qiáng)化していると主張した。

記事は華僑大學(xué)國(guó)際政治學(xué)科主任の黃日涵氏による、「日本が中國(guó)に派遣したスパイの人數(shù)の統(tǒng)計(jì)はないが、日本が中國(guó)に最も多くスパイを派遣する國(guó)の1つ」との発言を紹介。さらに情報(bào)?安全の専門家の指摘として、「情報(bào)時(shí)代の戦爭(zhēng)の方式は、遠(yuǎn)距離から正確に（目標(biāo)を）破壊することが主であり、正確な位置決定が必要になる。だから、日本のスパイの中國(guó)に対する情報(bào)収集は近年、非合法な測(cè)量が主になっている」と論じた。

中國(guó)は測(cè)量活動(dòng)を厳しく規(guī)制している。中國(guó)國(guó)家測(cè)絵局（國(guó)家測(cè)量局）の2011年5月の発表によると、中國(guó)で発生した違法測(cè)量事件は3000件以上発生しており、日本人が起こした事件が多くを占めるという。

記事は、海南省で日本人がスパイ行為をしていたとされる事件について、「身柄を拘束された日本人が所屬する會(huì)社は『以前からと同様の作業(yè)をしていた。（なぜ摘発されたか）理解できない』と主張しているが、日本のメディアも『作業(yè)をしていたのは中國(guó)海軍の軍港がある場(chǎng)所で、中國(guó)側(cè)は軍事機(jī)密を違法に収集しているとの疑いを持った』と報(bào)じた」と論じた。

また、日本が中國(guó)で情報(bào)収集を強(qiáng)化している理由として「日本では、中國(guó)が臺(tái)頭したことで脫力感が発生している。心理上のバランスが崩れたことで、日本はより多くの中國(guó)の情報(bào)を得ようと試みている。中國(guó)に対応し阻止しようとしてだ」とする黃日涵氏の見(jiàn)方を紹介した。

黃氏は、中國(guó)は今後、自國(guó)の國(guó)家安全の必要から、スパイ対策を強(qiáng)化するとの見(jiàn)方を示した。

中國(guó)人の間では、「自國(guó)の発展は先進(jìn)國(guó)を中心とする諸外國(guó)に警戒されており、さまざまな妨害を受けている」といった“被害者意識(shí)”が根強(qiáng)い。日本政府が情報(bào)収集を強(qiáng)化しているとの言い方の真?zhèn)韦蟿eにして、「スパイの検挙を著実に行っている」との報(bào)道は、中國(guó)人全般の政権に対する信頼感を向上させる作用を持つ。（翻訳?編集/如月隼人）