新華社は6月30日、中國共産黨中央組織部の最新統(tǒng)計で、同黨の黨員數(shù)が2016年年末時點で8944萬7000人に達したことが分かったと報じた。前年同期比で68萬8000人?0．8％増。中國共産黨は歐州連合（EU）で最大のドイツ人口（15年末で8218萬人）よりもはるかに多い黨員を擁する巨大政黨だ。

新華社によると、中國共産黨は2013年、黨員數(shù)の年間増加率を1．2%以下に抑える方針を採用した。その結(jié)果15年の増加率は1．1％、16年は0．8％だった。

16年において、日本の短期大學(xué)に相當(dāng)する「大専」卒業(yè)以上の學(xué)歴を持つ黨員は4103萬1000人で、黨員全體に占める割合は前年比1．6ポイント上昇の45．9%に達した。女性黨員は2298萬2000人で、割合は0．6ポイント上昇の25．7％だった。

中國共産黨は5年に1度、秋に全國代表大會を開催している。1992年の大會時の黨員數(shù)は5100萬人、02の大會時には6694萬人、12年には8200萬人と、各10年間で1000萬人以上も黨員を増やした。その一方で、「黨員の質(zhì)の問題」がそれまで以上に深刻化した。13年以降に、黨員の増加速度を抑制したのはそのためだ。

また、12年に発足した習(xí)近平政権は、特に幹部黨員を?qū)澫螭趣筏聘瘮≌kを強化した。しかし現(xiàn)在も、黨員の質(zhì)の問題は依然として殘っている。中國共産黨中央組織部が運営する情報サイトの共産黨員網(wǎng)は16年5月11日、「目下の黨員の質(zhì)についてどのような問題が存在するのか？どのように解決するのか？」と題する文章を発表した。

同文章は黨員に見られる問題點として「責(zé)任意識の希薄化」、「奉仕意識の希薄化」、「清廉意識の希薄化」、「黨員意識の希薄化」、「知識構(gòu)造の不合理さ」を挙げた。しかし具體策としては既存黨員を拝金主義や享楽主義などに走らせない教育や監(jiān)督管理を強化することや、理論面?思想面?行動面で優(yōu)れた者を入黨させることの重要さを強調(diào)するだけで、新味は見られなかった。

中國共産黨は黨員における宗教の問題も抱えている。中國では事実上は厳しい制約があるものの、一般國民については宗教を信じることが認(rèn)められている。しかし「マルクス?レーニン主義とは両立しない」という理由で、黨員は宗教を信じることが認(rèn)められていない。

しかし実態(tài)は、宗教を信じる黨員が後を絶たない狀態(tài)だ。中國メディアの新浪網(wǎng)は16年4月30日、同黨の習(xí)近平総書記（國家主席）は「共産黨員は絶対に宗教に自らの価値や信念を求めてはならない」と強調(diào)したとする記事を掲載した。

同じく中國メディアの観察者は17年4月9日、新疆ウイグル自治區(qū)南部のホータン地區(qū)で最近になり共産黨幹部97人が処罰されたとする記事を発表。ウイグル族の共産黨幹部に対する処罰理由として、「自らの結(jié)婚式でイスラム教の儀式を取り入れた」、「宗教人の前で（遠(yuǎn)慮して）たばこを吸わなかった」例があると紹介した。（翻訳?編集/如月隼人）