日本の新幹線で出會(huì)ったスーツ姿のおじさんは、私の「期間限定」だった―中國(guó)人學(xué)生

Record China    2017年7月2日(日) 12時(shí)0分

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中國(guó)人民大學(xué)の[革斤]雨桐さんは日本を訪れる中國(guó)人に、日本製品を買うだけでなく、日本でしかできない體験を大事にしてほしいと願(yuàn)っている。

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訪日中國(guó)人客の爆買いの心理を「日本でしか買えないこと」にあると分析するのは中國(guó)人民大學(xué)の[革斤]雨桐さん。日本を訪れる中國(guó)人に、日本製品を買うだけでなく、日本でしかできない體験を大事にしてほしいと願(yuàn)っている。

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昨年、日本を訪れた時(shí)、あることに気づいた。それは、日本には「限定」の商品が非常に多いということだ?!妇┒枷薅à文ú瑗暴`キ」や東京タワーで売っている「冬限定の記念品」などがある。また、アイスクリームの味も季節(jié)によって変わっている。そういう「限定」のものが一般的にはよく売れているようだ。

どうして「限定」のものが好きな人が多いのだろうか。その秘密は「限定」という言葉にあるように思われる。中國(guó)のことわざに「物は稀なるをもって貴しとなす」という一言があるように、人は珍しいものが欲しいという気持ちは普通だと思う?!附瘠扦胜い仁证巳毪欷椁欷胜ぁ埂袱长欷蛸Iうなら今だ」という気持ちで、つい買いたくなってしまうのだ。

近年、訪日中國(guó)人の「爆買い」が話題になっているが、ここにも同じ心理が働いているように思われる。彼らは「日本製の化粧品、日用品、家電製品などは中國(guó)で売っていないから、日本にいるうちにいっぱい買わないとだめだ」と思っているのだろう。しかし、訪日中國(guó)人にとって「日本限定」なのは、お店で売っている商品だけなのだろうか。

私は松尾芭蕉の一句が好きだ。「古池や蛙飛びこむ水の音」。これは松尾芭蕉が當(dāng)時(shí)見た「一瞬限定」の景色だろう?!赋亍埂ⅰ竿堋?、「水の音」などは普通過ぎるのではないかという疑問を抱いている人がいるかもしれない。しかし、この句は、普通に思えるような景色が実は、時(shí)間的に唯一無二の貴重な體験なのだということを教えてくれる。

これと同じように、私たちが日本で過ごす一瞬一瞬が、実は貴重な「日本限定」の體験なのではないだろうか。私は日本でそういう唯一無二をたくさん経験した。

たとえば、去年の9月下旬に宮城に行く途中でのおじさんとの出會(huì)いだ。宮城で行われる嵐のコンサートに行くために、友達(dá)と2人で京都から夜行バスを乗り継いで、新幹線で仙臺(tái)に行った。新幹線に乗る前は全然寢られなかったので、二人とも非常に疲れている狀態(tài)だった。新幹線もかなり混んでいたので、友達(dá)と分かれて座った。その時(shí)、隣の席にいたのがスーツのおじさんだった。

おじさんは疲れている私を見て、「どうしたの?お嬢様も宮城ですか?」と聲をかけてくれた。そこから會(huì)話が始まった。宮城の有名な「ひとめぼれ」というお米のことから、京都の名所までいろいろ話してくれた。宮城に著いて、駅で「さようなら」と挨拶したあと、そのおじさんとは二度と會(huì)うことはなかった。そのおじさんは本當(dāng)にあの日、あの列車でないと會(huì)えない人だ。そのスーツ姿のおじさんは私の「期間限定」だった。

さっき出逢った人はこれから一生、再び會(huì)えないかもしれない。今歩いている道は二度と踏むことさえできないかもしれない。どこかにある、見た目が地味なお店で食べたカツ丼の味は、記憶でしか味わえないということもあるだろう。そういった數(shù)多くのことが、もう一度再現(xiàn)できないかもしれないからこそ、自分の貴重な経験になるのだ。

訪日中の一瞬一瞬が日本でしか味わえない「日本限定」の貴重な體験である?!溉毡鞠薅à紊唐贰工肖辘摔趣椁铯欷?、より多くの人に自分だけの「古池の音」を見つけてほしい。(編集/北田

※本文は、第十二回中國(guó)人の日本語作文コンクール受賞作品集「訪日中國(guó)人『爆買い』以外にできること」(段躍中編、日本僑報(bào)社、2016年)より、[革斤]雨桐さん(中國(guó)人民大學(xué))の作品『「日本限定」に出合おう』を編集したものです。文中の表現(xiàn)は基本的に原文のまま記載しています。なお、作文は日本僑報(bào)社の許可を得て掲載しています。

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