2018年4月8日、中國(guó)新聞網(wǎng)は、中國(guó)で生活ごみの分別が実施されて1年が経過(guò)したものの、多くの人が分別していないと伝えた。

記事は、昨年3月31日に國(guó)務(wù)院から「生活ごみ分別制度実施計(jì)畫(huà)」が國(guó)家発展改革委員會(huì)や住房城郷建設(shè)部に送られ、生活ごみの分別が推進(jìn)されてきたと紹介。1年が経過(guò)した今、その実施狀況について記者が取材した。

記者によると、北京市內(nèi)でもごみ分別の実施狀況は大きく異なっているという。例えば、朝陽(yáng)區(qū)にある居住區(qū)では比較的よく分別されており、種類ごとにごみ箱が分けられているほか、コンクリート、ペンキ、木材、ガラスなどの內(nèi)裝で出るごみを?qū)熡盲嘶貐Г工雸?chǎng)所も設(shè)けられていて、古著を回収するボックスもあるという。

豊臺(tái)區(qū)の居住區(qū)では、ごみ回収の作業(yè)員がその場(chǎng)で簡(jiǎn)単に分別し、分別しにくいごみはごみ回収場(chǎng)所で再び分別していると紹介。房山區(qū)のマンションでは「ごみ分別ボランティア」が、ごみ回収車の來(lái)る前に分別を行っているという。

しかし、上記の房山區(qū)の居住區(qū)の隣の居住區(qū)では狀況は大きく異なっており、ごみ箱に分別のラベルはなく、ごみの回収車もすべてのごみを一緒にして運(yùn)んで行ったという。

記者によると、北京市內(nèi)に設(shè)置されているごみ箱は「リサイクルごみ」と「リサイクルできないごみ」の2つに分けられており、居住區(qū)によってはさらに「生ごみ」専用のごみ箱もある。しかし、ごみ箱は分けられていてもごみを分別して入れていないケースが非常に多いと記者は指摘している。また、「生活ごみ分別制度実施計(jì)畫(huà)」では乾電池などの有害ごみも分別するよう定められているが、有害ごみ用のごみ箱はほとんど見(jiàn)當(dāng)たらなかったという。

では、なぜごみの分別がなかなか実行されていないのか。記事によると、多くの住民がごみの分別を意識(shí)しておらず、1つの袋にすべてのごみを入れてしまっているという。また、分別しなくても罰則がないことも分別が定著しない理由だとしている。

清華大學(xué)環(huán)境學(xué)院の劉建國(guó)（リウ?ジエングゥオ）教授は、「わが國(guó)のごみ分別に関する規(guī)定は、主にインセンティブ的な性質(zhì)のもので、個(gè)人が環(huán)境に対する責(zé)任を果たすようにするためには、拘束力のある、懲罰的な措置も必要だ」と述べている。（翻訳?編集/山中）