中國の宇宙開発のリーダーたちに力強い支持を―中國紙

環(huán)球網    2017年7月5日(水) 5時10分

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中國紙?環(huán)球時報は3日、「宇宙開発のリーダーたちに力強い支持を」という社説を掲載した。寫真はロケット打ち上げに関する報道。

中國紙?環(huán)球時報は3日、「宇宙開発のリーダーたちに力強い支持を」という社説を掲載した。

今月2日、ロケット「長征5號」の打ち上げ失敗は中國社會に大きな衝撃を與えた。今後の宇宙開発スケジュールに影響が出るかについて、多くの宇宙ファンが心配している。世界のあちらこちらからは、中國は11月予定の「嫦娥5號」の打ち上げを延期する可能性があるという予測も出てきた。

嫦娥5號の任務は月面のサンプルを採取して地球に戻ることであり、「玉兎號」の月ソフト?ランディングよりさらに難しくなる。飛ばすだけではなく、戻って來るプロセスもあるため、大型ロケット長征5號でしか打ち上げができないのだという。長征5號は「太い五」とも呼ばれており、直徑は5メートルもある。昨年11月に初めて打ち上げられた。

初めてのロケットの打ち上げは、幾多の紆余(うよ)曲折を経て、ようやく成功にこぎつけた。今回の失敗はいかなる原因で引き起こされたのか、厳密な調査をしないと分からない。失敗のニュースを受けてから、多くの人がインターネットを通じて宇宙開発者への支援を表明し、この失敗が今後の宇宙開発に影響を及ぼさないよう勵ましている。

宇宙開発に詳しい科學者たちの多くでさえ、最新鋭の長征5號については詳しく知らない。今まで中國のロケットの打ち上げ成功率は世界のトップクラスにあり、打ち上げに自信を持っていた。長征5號の失敗は、中國の宇宙開発を進めるにあたり、越えなければならない技術的ハードルに直面したと言えるだろう。

宇宙開発に攜わっていない身としては、宇宙開発により多くの支援を與えようと呼びかけることしかできない。宇宙開発は、中國の発展を促す最先端分野の一つである。そして、それは中國の現代的技術の象徴でもあり、宇宙開発技術と関連する弾道ミサイルは國家安全保障の基礎とも言える。

そのため、中國が宇宙開発を重要視するのは言うまでもなく、中國社會そのものが宇宙開発の支持者だとも言えるに違いない。だが、中國の宇宙開発事業(yè)にはさまざまな問題點が指摘されている。

例えば、民間企業(yè)の給與は國営企業(yè)より高いため、宇宙開発分野の優(yōu)秀な人材が國営企業(yè)から流失していることが挙げられる。國営企業(yè)が高度人材を留めおくことができないジレンマは、宇宙開発分野でも免れられない。

宇宙工學は、典型的な系統工程である。一般的な「長征」ロケット1機に少なくとも數萬個の部品が備え付けられており、長征5號に備え付けられた部品はさらに多い。また、長征5號の生産過程は數十種類の専門分野と関わっているとされる。ロケットの設計からコア部品の研究?製造、ロケットの打ち上げまで、プロジェクトの參加者たちは知恵と工夫を凝らしただけではなく、リスク管理の能力や強靭(きょうじん)な精神力も磨きあげた。

社會では一定程度の人材の流動性が保たれることが正常だとされるが、これ程までに國家?社會にとって重要な宇宙開発のコア分野で、人材が流失してしまう被害が発生しているのだ。

中國では、國営企業(yè)と民間企業(yè)が並存している。宇宙開発分野のほとんどの中核企業(yè)と科學研究機関は國営企業(yè)側に屬する一方、収入が高い科學研究員は、基本的に民間企業(yè)に集まっている。そのため、宇宙開発分野で働く科學研究員の収入には競爭力がなく、人材が次々と民間企業(yè)へ流失しているのだ。科學研究に従事する人々の収入は、政府の取り組みと関わるものだが、こうした狀況を変えるのは容易なことではない。

長征5號が打ち上げに失敗した直接の原因が、収入と関わることではないというのは明らかだ。原因を究明する人々は、誰しもが収入をその原因だと考えることはないだろう。それでも、今回の失敗から宇宙開発についてもう少し考えてみよう。長征5號の打ち上げが失敗してから、宇宙開発に攜わる人々はどれほど強いプレッシャーに直面していたのかについて考えてみよう。

こういうプレッシャーはその他の業(yè)界では滅多にないものだ。このプレッシャーを背負って仕事をするためには、どれだけ強い精神力が必要なのだろうか?強靭な精神力は生まれながらのものではなく、知恵と豊富な経験に基づかなければ芽生えて來ない。

宇宙開発分野で働く人々を心から応援しようではないか。彼らは、中國社會を前進させるため、リスクを負ってでも宇宙開発に日夜取り組む「求道家」であり、何よりも社會へ最大級に貢獻する人々なのだ。(提供/環(huán)球網?編集/インナ、黃テイ)

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