2017年7月6日、米華字メディアの多維新聞によると、南シナ海をめぐる米中の摩擦が続く中、5月に就任したフィリピンのカエタノ外相はこのほど、香港英字紙サウスチャイナ?モーニング?ポストのインタビューで、「フィリピンは米國と結(jié)婚しておらず、中國を追いかけることができる」と述べた。

米國は今月初め、ミサイル駆逐艦を中國が実効支配する南シナ海?西沙（パラセル）諸島のトリトン島に派遣し、同島から12カイリ以內(nèi)の海域に入る「航行の自由作戦」を?qū)g施した。

カエタノ外相はインタビューで、「外的影響」が東南アジアを「地政學(xué)的競爭の劇場」に変えていると警告した。同外相は外的影響の意味や、それが中國と米國の競爭がアセアン諸國に與える影響を指しているのかについては明言しなかった。

フィリピンのドゥテルテ大統(tǒng)領(lǐng)は昨年の就任以降、北京との関係改善の道を選択し、中國からの貿(mào)易?経済面での援助と引き換えに領(lǐng)土紛爭を脇に置くと約束している。

マニラと北京の関係改善は、米國を含む西歐諸國との伝統(tǒng)的な同盟に深刻な試練をもたらすとの見方が出ている。だがカエタノ外相は、マニラとワシントンの関係は、中國を含む他の國との緊密な関係を追い求めることを禁じる「結(jié)婚」ではないと語った。

報道によると、中國の王毅（ワン?イー）外相は先月29日、北京でカエタノ氏と會談した後の記者會見で、「両國は6カ月足らずの間に22件の協(xié)力協(xié)定を締結(jié)し、中國が初めてフィリピンの最大の貿(mào)易相手國となった」とし、両國関係は「急成長する黃金期」に入ったと語った。また南シナ海問題については「2國間協(xié)議メカニズムを設(shè)け、沿岸警備などにおける?yún)f(xié)力も進めている」とし、「現(xiàn)在の進展をひっくり返そうとする人がいるなら、それはフィリピン國民の利益を損なうものであり、われわれはそれを見たいとは思わない」とも述べている。

カエタノ外相も「東シナ海と南シナ海、及び地域全體の平和と安定は、最近の中國との関係改善による実際の結(jié)果だ」と語っている。（翻訳?編集/柳川）