「ドーン！」。大きな爆発音が鳴り響いた。陝西省西安市の西北中學(xué)の校庭。11日午後6時(shí)ごろだった。爆発音は校庭を囲む校舎に反響した。爆発音がした場(chǎng)所を見(jiàn)ると、炎が立ち上っている。大量の煙が噴出した。校舎1階に入居していた商店の人々が大慌てで逃げた。消防が到著し、大急ぎで放水などを始めた。中國(guó)新聞社などが12日付で報(bào)じた。

火の勢(shì)いは強(qiáng)く、濃い煙を絶え間なく吹き上げていた。校舎1階には商店が入居しており、人々が大慌てで商品を運(yùn)び出し始めた。到著した消防車(chē)は5臺(tái)。消防士は數(shù)十人。まずは現(xiàn)場(chǎng)の狀況把握だ。西側(cè)校舎に近い校庭に置かれた物が炎上している。あたりに立ち込める臭いから、石油類(lèi)の炎上と判斷できた。

流れ出した液體も燃えていた。燃料油であることは間違いなかった。消火活動(dòng)が始まる。消防士は、まだ破損せずに殘っていた金屬製の容器にも放水して冷卻。加熱による爆発の危険性を排除した。約20分間の消火活動(dòng)後、鎮(zhèn)火したと判斷して消防は引き揚(yáng)げた。當(dāng)初の派手な爆発?炎上を考えれば、短時(shí)間のうちに処理を完了できたという。

校庭に置かれていたのは、同校がボイラー燃料として購(gòu)入した軽油だと分かった。経緯は不明だが、不要になった後にそのまま校庭に放置され、數(shù)年が経っていたという。周辺住民からは同校の燃料油の扱いについて「危険すぎる。早く解消してほしい」との批判が上がったという。

燃料油の爆発?炎上については「暑かったことが原因」との聲も出ている。陝西省は7月に入ってから猛暑に見(jiàn)舞われ、西安市も10日、11日の2日間連続、最高気溫が摂氏40度を超えていた。

中國(guó)では7月になって以來(lái)、中部以北を中心に猛暑が続いており、中央気象臺(tái)も12日、暑い時(shí)間帯での屋外活動(dòng)をできるだけ控えるよう呼び掛けると同時(shí)に、電力使用の増大により電線や変圧器などの負(fù)荷増大のため火災(zāi)発生の可能性があるとして、関係部門(mén)に警戒を呼び掛けていた。ただし、放置された燃料油の爆発?炎上までには言及していなかった。

なお、中國(guó)における「中學(xué)」は、日本の中學(xué)校に相當(dāng)する「初級(jí)中學(xué)（初中）」と高校に相當(dāng)する「高級(jí)中學(xué)（高中）」の両方を指す。學(xué)校より初中と高中の両方を備える6年制の場(chǎng)合と、初中、高中のいずれかだけの場(chǎng)合がある。西安市の西北中學(xué)の場(chǎng)合は初中だけだという。

爆発?炎上が発生した11日はすでに夏休みに入っていた。同爆発による死傷者はなかった。（翻訳?編集/如月隼人）